社長ブログケヤキの木の下で
2017年10月6日
新築検討者やリフォーム予定の人に読んでほしい先週の文春砲
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日は大野町の家の建前
柿の町ですから周りには柿の木がおおくあって
ご覧の通り柿の木に囲まれています。
屋根の通気層の確保のため屋根は二重になってますから
実は屋根を二度作るのと同じ手間がかかっています
そんな中で大屋根の雨仕舞まで完了しましたから上出来です。
明日は南と東の下屋の工事ですが、おそらく一日かかる予定です。
今時建前に2日などと言うと量産住宅会社には馬鹿にされそうですが、
大工さん6人でも2日かかります。
さて、先週発売の文春砲はなんと公明党の副大臣のお泊り、もとい
”「暖かい家」は寿命を延ばす”
記事の要旨はこのグラフに尽きます。
出典:慶応大学 伊香賀研究室
このグラフは暖かい季節(4月~11月)と寒い季節(12月~3月)を比較して
寒い季節は暖かい季節に比べて
どれだけ死亡率が増加するかを県別で比較したもの。
10%ちょっとの伸びなのが北海道、青森、沖縄、新潟、秋田
20%以上なのが栃木、茨木、山梨、愛媛、三重、鹿児島といった12の県
沖縄は別にして死亡率がそれほど伸びていないのが
北国の北海道や青森、秋田と言ったこちらからすると寒い地域
逆に大きく伸びているのは
鹿児島、大分、三重、愛媛、熊本、静岡と言った
美濃地方からすると随分温暖な地域
このような疫学的な調査から
冬の住宅の室温と健康性の関係が分かってきていて
寒い地域はしっかり断熱された家で暖房されますが
温暖な地域は総じて断熱性が低い家が多く
冬の室温が低いことが原因とされています。
その目安である冬の室温は18度
この温度を下回ると健康性に影響があります。
記事の内容自体は住宅の温熱環境に敏感な工務店なら知っていることですが
週刊誌という一般向けのメディアで
このような内容が取り上げられることに意味があります。
家を建てる人向けに工務店サイドがこのような話をしても
売らんが為と眉に唾を付けられてしまうケースが多くありますが
メディアが客観的な立場で冬季の室温と健康性の因果関係について
記事にしてくれるのは社会的にも大きな意味があります。
詳しい内容は文春を買っていただくとして一つ補足です。
冬の室温18度というのは最低でもです。
日本人の感覚からすると室温18度はおそらく寒いので
最低でも20度以上、できれば22度~にしたいところ。
そして室温18度は布団の中に入って寝ている時も、
という意味ですのでお間違いのないように。
布団の中に入って手足が暖かくても
室温が10度以下の空気を吸っていればやはり体に影響があるということです。
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