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社長ブログケヤキの木の下で

2024年4月5日

畳の下で

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    昨日は全館空調講座の3回目
    0.83m3/Kgやら
    3600kJ/kWh
    4.2kJ/kcalなど、
    基本的な定数や空気線図を使って
    いろんな計算をします。
    脳みそが普段慣れていないことを
    要求されるわけで、
    慣れるのに時間がかかります。
    次回は滋賀で実測(パッシブハウス)、楽しみです。

 

  • さて、上の講座で除湿や結露のことを学ぶわけですが、
    普段の仕事でも意識することになります。
    現在建っている家の多くの床はフローリング
    その下はほぼ100%合板です。
    和室のある家は少なくなりましたが、
    30年ほど前は洋風の家でも
    和室は定番のようにありました。
    もちろん畳の下は合板です。
    設計者からすると畳が断熱材の替わりになるから、
    床下に断熱材は不要と言うことになります。
    じゃあ、その和室の畳の上に
    布団を引いて寝るとどうなるかというと
    体から出た水蒸気は
    敷布団を通って
    畳を通って、合板に達します。
    合板の下に断熱材はありません。
    (畳が断熱材の替わりだと設計者思っているので)
    冬の床下は寒いです。
    床下が湿気らないように
    通風口がいたるところに在って、
    外気と同じほどの気温です。

 

  • 子供の頃、サッシのガラスに息を吹きかけると
    ガラスの表面で
    吹きかけた息の水蒸気が結露して白くなり、
  • そこに絵などを描いた覚えのある方も多いと思います。
    冷たいガラスに息を吹きかけると
    息に含まれる水蒸気が、
    ガラスの表面で結露する。
    このことを多くの方が経験しますが、
    和室の畳の上に布団を敷いて寝るということは
    体から出る水蒸気を
    冷たい合板に吹きかけるのと
    同じことになります。
    毎日8時間ほど寝ますから
    かなりの量の水蒸気を
    吹きかけていることになります。
    万年床なら更に…

 

  • 一昔前の日本の家は床合板ではなく、
    松や杉の板が床に敷いてありその上に畳でした。
    それでも、畳は定期的に干していました。
    床下に断熱材が無い
    あっても薄い
    床板は合板で
    その上の畳に
    布団を敷いて寝ている方は
    一度畳をあげて裏を見てください。

 

  • 5年ほど前に書いたブログ​ですが
    リフォームをしていると、
    畳の下に断熱材の無い家が
    多くあることが分かります。
    現在ではベッドでの生活が主流で
    畳に布団は少ないと思いますが、
    お子さんが小さいうちは布団で川の字、
    あるいは高齢での寝ている時間が多い場合、
    畳の下で結露しているかもしれません。

 

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