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社長ブログケヤキの木の下で

2023年2月3日

やらかした失敗


おはようございます、

紙太材木店の田原です。
まだまだ寒いのに花粉の季節が来たようです。
鼻水とくしゃみが、
時折出るようになりました。
そういえば明日は立春。
お彼岸まではまだ間がありますから、
暖かかく過ごしましょう。
さて、以前紹介した窓の補助金。
半分の50%補助で、
上限が200万という制度。
とてもいい制度で
予算規模も相当程度ありますから、
多くの人が利用できます。
但しちょっと気を付ける点が
ありますので、
お伝えします。
私が昔やらかした失敗で、
ダイニングキッチンのリフォームです。
工事の内容は
キッチンの入れ替えと
壁天井のクロスの張替え、
それにアルミサッシのガラスだけを
シングルからペアガラスに交換する
というもの。

何が起きたかと言うと
ガラスの結露はほぼ解消しましたが、
キッチンの合板フローリングの床に
結露が出るようになりました。
今ならガラスだけ交換のリスクは
わかるのですが、
当時はまだ未熟でした。

床はリフォームの対象外だったので、
床の断熱材の有無を
確認してなかったんですね。
これはどういうことかと言うと
リフォームをする前は
サッシのガラス表面で結露することで
部屋の空気の除湿をしていたのですが、
ペアガラスにすることで
ガラスの表面温度が上がり、
そこでは結露しなくなった訳です。
でも、部屋の中の水蒸気は
リフォーム前も後も
同じように発生しています。
となると、部屋の中の水蒸気は
温熱的に一番弱い所
つまり、部屋の中で
一番冷たい所(露点以下の場所)
はどこかを探して
そこで結露することになります。
80年代に建てられた家の多くは
HMの家でも、
床の断熱材はほぼありません。
有っても25ミリ程度でしょうか。
合板のフローリングの表面が
露点以下になれば結露することになります。
さて、
では床だけ気を付ければいいのかと言うと
そうではありません。
目に見えない壁の中も露点以下になれば、
結露の可能性が出てきます。
もちろん、天井裏にある屋根合板の裏も
結露の可能性が出てきます。
断熱改修や温熱環境の改善には
床、壁、天井、サッシの
断熱性のバランスが大事で、
どの場所も露点以下にならないような
断熱材が入っている必要があります。
同時に、水蒸気はとても小さく
ビニルクロスが張ってあっても
透過していきますから、
防湿層の設置も
セットで考えなければなりません。
サッシの断熱強化だけでは
断熱のバランスが崩れ、
不具合が起こる可能性がありますから
設計者と十分相談して、
断熱改修を進めて下さい。
床の断熱材の有無は、床下点検口から。
壁の断熱材の有無は
外壁のコンセントボックスを外すと
内部が見えますし、
床下の外壁周りの土台の上の
根太の隙間から。
天井は押し入れなどにある
屋根裏の点検口から、確認ができます。
他人任せにせず、
ご自分で確認されることをお勧めします。

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