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社長ブログケヤキの木の下で

2018年7月4日

温熱環境の専門家 星旦二先生の失敗談が出てる本の紹介


おはようございます、
紙太材木店の田原です。
台風はどうやら逸れてくれるようですが
今日からしばらくは雨の予報
昨日、一昨日と晴れでしたから良しとしましょう。
さて、上の写真の本は
これから家を建てようとする方や
50代、60代で現在の住まいの温熱環境を何とかしたいとお考えの方にお勧めの本です。
「人生を変える 住まいと健康のリノベーション」
甲斐 徹郎、星 旦二著
住まいの温熱環境とは
簡単に言うと夏の暑さと冬の寒さ
著者の一人である
星旦二先生は医学博士で予防医学がご専門
紺屋の白袴ではありませんが
ご自身が2002年に建てられた住まいは
身内の建築家に設計を依頼し
施工は大手のHMがしたというものですが
ご本人の弁を借りると
「とんでもなく寒かった欠陥住宅」とか
でも住んでいるときは冬に寒いのは仕方がないという程度で
あまり意識してなかったとか。
ところが2005年から
住環境と健康との関係を明らかにする研究チームに
予防医学の研究者という立場で参加することになり
ご自身の家が多くの問題を抱えていることに初めて気づいたという次第です。
住まいの温熱環境と健康性の関係については
高性能な住宅を設計したり実際建てている実務者の間では常識ですが
実務者というのは住まい手との間に利害関係があります。
ですから様々な事例を元に話をしても
伝わる部分がある程度差し引かれてしまいます。
簡単に言うと、その話は売らんが為の誇張された話ではないかと取られる可能性があります。
今回取り上げた本には既存の住まいをリノベーションした
いくつかの事例が挙げられていますし
その住まい手のインタビューもあります。
さらに言えば高性能な住まいを作る実務者の間では知らない人がいない星先生ですが
ご自身の建てられた家は2002年ですからまだ15年ほどしかたっていませんが
その当時すでに次世代省エネ基準が出ていてもその基準では建てられていなかったことなど
リノベーションに至るまでの失敗談など赤裸々にお話しされています。
50代、60代で住まいの温熱環境に不安がある方や
リフォーム、リノベーションをお考えの方には
必読の書と言っていいかもしれません。
もちろん、新築をお考えの方にもとても参考になりますし
実際リノベーション工事をした建物に住む方の生の声はとても参考になります。
同じような内容の本は以前ご紹介した
新住協が出している
「この『家』にしてよかった。」
会澤 健二著
があります。
どちらの本もこれからの住まいの温熱環境が
どういうものになるか先取りしていますから
暮らし易さをお考えの方は手に取っても損はありません。
どちらの本からもHM任せ、工務店任せ、設計事務所任せでは
暮らし易さは手に入らないことが分かります。
先ず、自分自身で調べることが大切です

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