社長ブログケヤキの木の下で
2025年3月26日
断熱改修のポイント
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
それほど寒くない朝です。
杉の花粉が終わり、桧の花粉に代わったようです。
ここ数日、顕著に反応しています。
- さて本日は、ただ入れただけの断熱改修
地方で家を建てたのが20年以上前とすると、
壁や床の断熱材の有無は建築した工務店や設計者の意識次第。
入っていればラッキー
入ってなければ
・・・・
そんなものは要らんと工務店や設計者に言われれば、
それで通用する時代でした。
時は巡り今になって何とかしようとすると
実は問題が出てきます。
どんな問題か?
- その昔、断熱材なんて要らんと言った
- 工務店や設計者、MHは
実はまだゾンビのように生きてます。
もちろん時代が変わっていますから、
断熱材なんて要らん
なんてことは言いません。
でも、その心は
足りない断熱材は、
入っていない断熱材は
いれればいいんだろう。
入っていればいいんだろう。
そんな工務店や設計者が断熱改修をすると
残念ながら、
いれればいい
入っていいればいい
そんな断熱改修になります。
もちろん、アンテナを張って
時代の流れに合わせて勉強していれば
新たな考えや知識も加わって
断熱材の厚さや性能も変化していきますが
これでいい
いままでこれで大丈夫だったからと
歩みを止めてしまえば、
そこで進歩は止まります。
- 先日お伺いした住まいは
新築時に床の断熱材が入っていなかったため
数年前、床だけ断熱改修されました。
床下から断熱材が取り付けてありましたが、
残念なことに
根太と言われる床を支える木材の下から
取付けてあります。
一般的に床断熱の断熱材は 根太の間に入れる んですが、
根太の下に入れてあります。
後から根太の間に入れようとすると
細かく切断しなければなりませんし、
フローリングを張るための釘が飛び出していますから
断熱材を床の裏面に密着して - 取りつけることができません。
なので、根太の下から断熱材を取り付ける・・・
そうなると、断熱材と床板の裏との間に
5センチほどの空間が出来ることになります。
その空間の空気が静止空気なら
ある程度の効果が見込めますが、
後施工ではそれは望めません。
このような断熱材を取り付けただけの工事は、
断熱改修にはあたりません。
断熱材の効果が望めない のですから。
断熱改修をお考えの方は、
どんな工事をするのか
事前に設計者にお尋ねください。
断熱改修はちゃんと勉強していないと
経験と勘だけの断熱改修になってしまいます。
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