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社長ブログケヤキの木の下で

2025年8月15日

エアコン設定温度バトル

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    昨日から暑さがぶり返した美濃地方です。
    本日も35度越えの予報ですが、
    いかがお過ごしの予定でしょうか。
    私はなんとゴルフの予定・・・
    狂気の沙汰? 十二分に気を付けてプレイしてきます。

 

  • さて前回、Heat20から
    夏季・中間期の性能水準「G-AとG-B」が
    提案されたと書きました。
    これは年間の冷房負荷(冷房代とか冷房エネルギー)を
    G-Aでは30%削減
    G-Bでは4%削減するというものです。(対省エネ基準)
    但し、この冷房負荷は顕熱に対してのもので
    潜熱(水蒸気)は含まれていません。
    簡単に言うと顕熱ですから、
    温度だけを対象にしたものです。
    室温(気温)だけを対象にしていて
    湿度は対象外です。

 

  • 同じ室温が26度でも、湿度が50%と60%では
    人が感じる暑さは異なります。
    湿度が50%の時の
    絶対湿度は10.49g/Kg
    60%の時の絶対湿度は
    12.63g/Kg
    空気1Kgに含まれる水蒸気が
    2.14gも異なります。
    過去の真夏の見学会や住まい手の方のお話から
    室温26度、湿度60%の時、
    筋肉量が多く基礎代謝量の多い男性の多くは
    なんだか蒸し暑いと感じますし、
    筋肉量が少なく基礎代謝量の少ない女性は
    丁度いい感じ

 

  • どうなるかと言うと
    男性はエアコンの設定温度を下げます。
    当然室温は下がりますから
    女性から寒いとクレームが出ます。
    男性のちょうどいいは、
    女性にとっては寒いんですね。
    これを解決する方法が湿度コントロールです。
    上のお話は
    室温26度 湿度60%の時のお話し
    室温はそのままに、
    湿度だけ10%下げて
    室温26度 湿度50%にすると、
    男性からも蒸し暑いという
  • クレームはほぼなくなります。
    エアコン設定温度を巡る家庭内の密かなバトルも
    無くなって、めでたしめでたし

 

  • 住まいが高断熱になればなるほど
    つまりUa値が良くなればなるほど
    家の中はすぐに冷えて
    エアコンがサーモオフする頻度が高くなります。
    換気はされていますから
    高湿度の外気が常時家の中に入ってきます。
    エアコンがサーモオフして休んでいる間も、
    水蒸気はどんどん入ってくる状態です。
    一種の全熱交換機を使っても
    台所やトイレ、お風呂の換気は別ルート。
    機器自体の実際の交換率も、
    カタログ数値ですからそれほど当てにはできません。
    断熱性能等級7やそれに近い断熱性のある住まいも
    最近では出てきていますが、
    そのような家だからこそこの問題が起こります。
    エアコンの再熱除湿やF式、
    KAMI式など、対策や工夫はいろいろあります。
    高断熱な住まいをご検討の方は
    夏の除湿について
  • 空調の設計者と十分ご相談ください。
    家庭内エアコン設定温度バトルが起きないように

 

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