社長ブログケヤキの木の下で
2025年8月8日
木の外壁で防火構造 ファサードラタン
- 先日のトンポーロー
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
ようやく雨が降ってくれました。
一日市場の家は外壁の付加断熱工事の真っ最中で
雨は遠慮したいのですが、
養生シートをきちんとすれば問題ありません。
骨組みを組み立てる建前をしてから、
既に二十日ほど経っています。
構造金物を除いて、まだ内部は手つかず。
工事の手順としては
外部の工事を先に進めて、
雨仕舞を優先します。
大工さんは外部の工事が終わってから
内部の造作工事に入ります。
外部の工事はこれから
付加断熱(厚さ100)
透湿防水シート張り
サッシの取付(重いトリプルガラス)
軒裏造作、外壁の杉板張りと続きます。
ここまで来たらようやく内部の造作に掛かりますが、
工程では9月の初め頃の予定です。
建前が7月18日でしたから、
建売住宅だったら完成しているかもしれません。
- 一般の方はあまりご存知ありませんが
準防火地域と言うのがあります。
住宅が密集している地域などでは、
一度火災が起きれば延焼していく可能性がありますから
延焼の恐れのある
建物の外壁やサッシ
屋根や軒裏と言ったところに
使われる材料や工法に規制がかかっています。
認定を受けた材料や工法でなければ、
それらの地域では家を建てられません。
実は外壁に付加断熱をすることで、
防火構造の大臣認定が下りていて
杉板などの木材を張ることができます。
22条地域や準防火地域での
全面杉板張りの家も可能です。
- もう一つ、
ファサードラタンと言うのをご存知でしょうか。
西方設計の西方さんが自邸だけでなく、
最近は設計したほぼ半数の家で採用している木の外壁。
3センチほどの厚さの木材を
1センチほどの隙間を開けてスノコ状にして、
縦に張る外壁です。
実は新住協と北総研で
協同して防火構造の大臣認定を取得しています
(認定番号 PC030BE-4230-1)
環境負荷や耐久性、価格など総合的に考えると、
外壁に木材を使うことは
サイディングなどの他の仕上げ材より
遥かに優れていると考えます。
付加断熱をすることで断熱性能だけでなく
防火性能も高めることができ、
同時に外観のデザインの巾も大きく広がります。
木の外装をお考えの方は
同時に付加断熱も検討してみてください。
意外なメリットがあります。
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