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社長ブログケヤキの木の下で

2023年11月6日

一方通行

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おはようございます、
紙太材木店の田原です。

今朝は20度越えの美濃地方
空気が生暖かく感じられますが、
落ち葉は写真のような状態で
この後、ブロワーで落ち葉掃きです。

掃いた落ち葉はどうするかと言うと
昔は焚火で燃やしていましたが、
今は農園に放置。
土に還るまでそのまま山になっています。
毎年の事なので、
その山が無くなる気配はありません。

ケヤキの落ち葉は土に還り
そこからまた新たな植物の芽が出てくる
自然のサイクルです。
別の言葉で言えば循環。

住まいで言うと
空気を循環させる
空気の熱を循環させる
これらの言葉は、なんだかよさげに聞こえます。

ただ、空気の持ってる熱を
そのまま捨てるのはもったいないから、
循環させるというのはNG。
空気は循環させても、
新鮮になるわけではありません。

室内空気の本質は
きれいさにあります。

家と言う閉じられた空間で、
人が生活すると
空気は徐々に汚染されていきます。

二酸化炭素、
水蒸気、
化学物質、
臭い
etc

それらを濃縮させるには
外に出さず室内で循環させること。
循環させなくても、
常にそれらは室内で発生しています。
その意味で外の空気は、
家の中の空気より常にきれいです。

一昔前の日本の家は
何もしなくても
外の空気が入ってきて
換気を意識する必要はありませんでした。

自然界での循環と
住まいでの循環は
同じ循環でも意味合いが異なります。

住まいにおける換気は常に一方通行。

外から中へ
そして汚染空気とともに素早く出て行ってもらう。
循環させてはいけません。

理屈は単純です。
そこにもったいないが入ると、
欲が出てきます。
汚染物質を含んでいるけど
熱も持ってる空気。

熱と汚染物質を分けることができれば
いいわけで、
熱だけ交換できる換気装置は優れモノ。

住まいの性能が上がった今
様々な換気装置が出てますが、
完璧な換気装置はありません。
どんなものにも一長一短あります。
どんな換気装置を使うかは
設計者とよくよく相談する必要があります。

機械装置は
大体10年から15年が寿命であることも
考えておく必要があります。

 

 

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