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社長ブログケヤキの木の下で

2023年9月1日

ややこしい耐震等級


おはようございます、

紙太材木店の田原です。
今朝は快晴。
気温も23度、湿度は85%
23度で少し風がそよぐと
気持ちがいいですね。
虫の音や小鳥のさえずりが聞こえます。
湿度は高いですが、エアコンではなく
窓を開けて通風で過ごせます。
ただ、事務所には網戸は無いので
蚊取り線香は必需品ですが・・・
今日は9月1日で
関東大震災の日なので
改めて耐震のお話し。
佐藤先生の構造塾では
様々な資料で解説されます。
そして資料はどんどん使って、
耐震の大切さを広めて下さいと言われます。
下記の資料も
構造塾での資料です。
建物の耐震性を表す耐震等級
一般の方には分かり難いのですが。
実は種類があります。
そして、その種類ごとに耐震等級があります。
なんやねんそれ?
そんな感じでしょうか。
つまり種類ごとに等級があるんかい?
更に言えば3つの種類があるのですが
どれも国の基準というややこしさ
3つは
仕様規定の基準
品確法の基準
許容応力度計算(構造計算)

しかも3つあるのですが
上の資料のように、同じ呼称の等級でも
レベルが異なるという分かり難さになっています。
簡単に言えば
簡易的に判断する方法から
詳細に分析する方法の3つが並んでいる
そんなイメージです。
どの方法で計算しても
等級3なら同じとはならないのがミソ。
更に加えてややこしくしてるのが
上の資料の右上で解説しているところ。

拡大すると


どういうことかと言うと
建築基準法の最低基準は、
①の仕様規定の計算で等級1をクリアすること。
その計算で出た数値の1.5倍したら
等級3と自称するケースで、
「耐震等級3相当」
設計者から
この家は等級1の1.5倍の耐震性で計算してますから
等級3になります。
確かにぎりぎりウソは言ってない。
でも、何を基準に1.5倍?
ある意味、これは自己適合宣言。
公の評価、
あるいは認定ではありません。
極点に言えば
設計者が言ってるだけ。
営業担当者が
「この家は暖かいですよ」
それよりは信頼性はありますが…
耐震性の評価や認定は設計者個人、
あるいはHMや工務店が
勝手にできるのではなく、
認定機関に申請して得られるもの。
ですから
設計者が等級1の1.5倍で計算してありますから
等級3に該当しますと言う言葉を
そのまま聞き流していると
地震保険に入る時に
等級3で保険料が半額になると思ったら
耐震等級3相当では認められませんと言われます。
この認定を取る方法は
一般的には2つ
長期優良住宅と
性能評価(設計住宅性能評価)
どちらかと言うことになります。
別途申請費用が掛かりますなんて言われると
どうしようなんて思うかもしれませんが、
車を買う時に
この車は2年ごとに車検費用がかかりますと言われて
どうしようなんて思う人はいないはずです。
そんなの当たり前と考えているからですが、
何十年も住む住宅の
一回限りの申請費用となると
躊躇する不思議…
耐震等級3相当ならかかりませんよと言う
担当者の言葉(悪魔の囁き)に
ついのってしまった方も多いと思いますが、
覆水盆に返らずで
建ててしまった後では評価はできません。
車検と同じで
許容応力度計算(構造計算)で
耐震等級3は当たり前。
皆がそう考えれば
社会はそうなっていきます。
断熱についても省エネについても
耐震についても、
ここ数年の国の動きは
目を瞠るものがありますが
それは社会的な圧力によるものです。
20年後、
30代半ばで家を建て
50代になった時の
日本の住宅基準がどうなるか?
想像するのは
そんなに難しい事ではありません。

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