社長ブログケヤキの木の下で
2024年10月18日
南面のガラスが大事
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
漸くケヤキの葉が色づき、落ち葉となり始めました。
これから毎日落ち葉そうじが始まります。 - 昨日の美濃地方は30度
週末の土曜日を過ぎると、一挙に寒くなるとか
ようやく秋が来たでしょうか。
寒くなればなったで、日差しが恋しくなるわけです。
- サッシのガラスは大きく分けて二種類あります。
- 日射取得型のガラスと
日射遮蔽型のガラス
日射熱取得率が違うんですね。
日射熱取得率なんて言うと???ですが
簡単に言うと
ガラスを透過して入ってくる日射の熱がどれだけあるか?
- 遮蔽型のガラスだと
日射の熱が入ってくるのをカットします。
取得率32%のガラスであれば
68%の熱をカットすることを意味します。
取得型のガラスだと
日射の熱ができるだけ入ってくるように
取得率が高くなっています。
取得率58%のガラスだと
取得率32%のガラスに比べ、
約1.8倍の日射の熱が入ってきます。
細かい計算は省きますが
一般の方にも知っておいて頂たいのは、
ガラスの選び方次第で冬の室内の暖かさが異なること。
特に日射の豊富な太平洋側に住んでいる方は、
お金をかけずに
住まいの暖房が出来ることになります。
- でも以前の家では南面に縁側があって
日差しが当たるところはそれなりに暖かいけど、
日差しがあたってなければ
そんなに暖かいなんて実感がない・・・
多くの方の実感だと思いますが、
それはその家の断熱材が不足していたから。
ソーラーパワーメーターとか日射熱計で計ると
1m2当たり何KWの熱が入っているか計測できます。
例えば日射熱を計測して
0.7kw/m2であれば
0.7kw/m2x5m2(南面の窓の面積)x0.58(日射熱取得率)
計算すると2.03kwになります。
これって、6畳用の2.2kwのエアコンで
暖房してるのとほぼ同じなんですね。
断熱性能等級4程度の家(Ua値0.87)では
まだ全然寒いと感じますが、
等級が6(同0.46)を越えてくると
30坪程度の家であれば暖かさを実感できます。
0.46w/m2・Kx250m2(外皮)x20度(温度差)
計算すると2.3kw
つまり日射だけで
その家で必要な熱量(暖房負荷)の88%を補うことができます。
- 室内と外気の温度差を20度としましたが、
太平洋側で日射が豊富な地域で
日中日差しがあれば外気は10度程度でしょう。
そうなると温度差は10度
必要な熱量は1.15kw
つまり、昼間は無暖房でも過ごせます。
(暑くて窓を少し開けてる)
- どんなガラスを選択するか
断熱性をどれだけにするかで、
冬の過ごし方が変わってきます。
一昔前は冬は炬燵から出たくないでしたが
きちんと設計された住まいでは
冬は家から出たくない、です。
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