社長ブログケヤキの木の下で
2025年7月7日
冷房デクリーデ 夏の温熱変化
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
昨日は暑かったですね。
今朝のニュースで、
スペインでは連日40度を越える気温で
オリーブが枯れ始めているとか・・・
- 先日、新住協の理事会が仙台でありました。
その時の資料に冷暖房デグリーデーが、
2010年と比較してここ数年どのように変化して - いるかを示したものがあります。
- 出典:新住協
- デグリーデーと言うのは暖房であれば、
- 18度を基準に一日の平均気温が18度を下回った温度を
- 1年間積算します。
同様に冷房であれば、
27度を基準に一日の平均気温が27度を上回った温度を - 積算します。
上の冷房の表は1年間ではなく、
6月から9月までの122日間です。
- 出典:新住協
- 棒グラフの左から
2010年
2020年
2023年
2024年
北海道を除けば本州各地で伸びていますが、
特に関東以西では冷房デグリーデーの伸びが
顕著なのが分かります。
また、暖房デグリーデーも徐々に下がっており、
冬の温暖化と
夏の猛暑化が
かなりのスピードで進んでいることが一目で分かります。
- このように気候が変わっていく中で
冬の寒さ対策、夏の暑さ対策をどうするかは
住まいを設計する設計者にとって喫緊の課題です。
特に夏の暑さ対策の中でも、湿度(水蒸気)対策は
一般にはまだそれほど意識されていません。
エアコンを使えば全て大丈夫といかないのが、
断熱や気密を向上させた高断熱な住宅です。
どうなるかと言うと、
気温は下がっても湿度が下がらないケースが出てきます。
寒いくらいだけど
ジメジメした感じと言ったらいいでしょうか。
- 昨日の美濃加茂市は
午後2時の時点で
35.5度 湿度46%
絶対湿度は20.2g/m3でした。
- 中恵土の家
- 24時間換気で2時間に1回、家中の空気を入れ替えながら
室内をこの写真のようにようにするには、
設計上の工夫が必要です。
再熱除湿のエアコンを使わなくても
1種の全熱交換機を使わなくても
(設備機器の寿命は10~15年=交換)
小さなエアコンだけでこの程度にできます。
- 詳細をお知りになりたい方は
今月26.27日の 中恵土の家の完成見学会 にお越しください。
既に半分程度埋まっていますが、 - まだ一番暑い時間帯が空いています(^^♪
- ぜひ、体感してください。
- .
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