社長ブログケヤキの木の下で
2011年4月12日
気密シートと防湿気密シート
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
花粉のせいで
相変わらず鼻水が止まりません。
昨日からは夜寝る時もマスクをしながらとなりましたが、
不思議と今年は目がかゆくありません。
自分の家が百年仕様なら
せめて自分の家にいるときは
花粉で悩む事も少ないのでしょうが
残念ながら18年前に建ててますから
花粉は入り放題でしょうね。
さて、いつも
家の基本性能は断熱、気密、換気、冷暖房システムで決まります
というお話をしてますが、
気密について、少し補足の説明をします。
普通、気密(きみつ)とはどういう意味かと言うと、
密閉した気体が外部に洩れない、
または減圧した内部に気体が流入しない
ことをいいます。
家の中に住んでいる人の
健康維持を目的とした換気を
きちんと行おうとすると
家の気密を十分高めておかなければなりません。
気密をきちんとする事で
新鮮な空気が給気口から
計画されたルートで家の中の換気をし
汚れた空気を外部に排出します。
途中で隙間があればそこから空気が入ってしまい
本来換気されなければならない部屋の空気が
換気されない事になります。
この気密を高めるために
断熱材の部屋内側に張るものを
気密シートと言いますが
正確には防湿気密シート
英語では
vapor barrier(水蒸気のバリア)
ちょっとおかしいですね
気密シートのそのままの英訳は
airtight sheetです。
空気を遮断するだけなら
airtight sheetでいいのですが
実は住宅では水蒸気も遮断する必要があります。
気密、気密といいますから
空気のことだけに気が行きますが
壁の中に入り込む水蒸気も遮断する必要があります。
ですから英語では
vapor barrier
日本語の気密シートでは
本来の持つ意味の半分しか表していません。
正確に防湿気密シートと言ってくれればばわかりますが
気密シートだけでは誤解されてもしかたがありません。
住宅で言う
気密の気は
空気の気だけでなく
水蒸気の気も含んだ意味だと覚えておいて下さいね。
気密の目的は
家の中の計画的な換気を行うため
同時に壁の中に室内の水蒸気を入れないためです。
冬季、
壁の中に水蒸気が入れば
壁の中で結露し
断熱材にはカビが生えます。
こんな具合です。
左が壁の中の断熱材
右が新品
きちんとvapor barrier(ヴェイパーバリア)を
してくださいね(ペーパーバリアと思ってる人は勘違いです)
ビニルで包まれていたぐらいではダメですね。
それでは
皆さん、また明日。
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