社長ブログケヤキの木の下で
2024年3月6日
廻りまわって
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
昨日は恵那で新住協の勉強会。
顧問の会澤さんが来られました。
こういう勉強会は
新たな気づきが必ずありますから、
それが分かっている会員は
皆さん参加されます。
そんな一人が豊田の鎌倉さん。
今では、パッシブハウスコンサルタントとして
日本中で活躍されていますから、
パッシブハウスを検討している
工務店や設計者で知らない人はいないと言って
いいでしょう。
- 懇親会は情報交換の場でもありますから、
いろんな話が飛び交います。
その中の一つに
昨今のドイツの住宅事情があります。
暖かい家や省エネな住宅は既に過去のテーマ。
つまり、そんなの当たり前と言うわけです。
現在では
「環境負荷のかからない家」が
主要なテーマになっているとか・・・
住宅における環境負荷の高いものの一つに、
コンクリートがあります。
上物が木造でも基礎がコンクリートでは
環境負荷が高いから、
それを何とかしようというわけです。
勘のいいひとは、既にお気づきかもしれませんね。
そうです、
日本古来の石場建て住宅であれば
そこのところをクリアできます。
もちろん現在の限界耐力で計算した
石場建て住宅を
そのまま使えるわけでは無く、
研究が必要ですが・・・
環境負荷を考えた最新の住宅研究が
廻りまわって、
日本の石場建て住宅に回帰しているのは
なんだかとても面白いですね。
- これから建てられる新築住宅は
性能的な基準を
ギリギリクリアしている程度の家でも
50年、60年は持ってしまいます。
だから、ギリギリで建てて
次の世代はそれをリフォームすればいいんだという
乱暴な意見があります。
今でさえ空き家が1000万戸近くあるのに、
人口が減少していく日本で
50年後60年後
そんな家をわざわざリフォームして
住もうなんて考える人は、
鉦や太鼓で探しても
いないことは容易に想像できます。
50年後は30代で家を建てれば
80代の半ば。
お孫さんにこの家をあげると言っても、
だれも欲しいとは言わないでしょう。
- 環境負荷とまでは言いませんが、
せめて耐震性や断熱性は2030年を
出来れば
2050年を見据えた性能にしておく必要があります。
一般の方はあまりご存知ありませんが、
国の制度は
すでにそこを見据えて動いているのですから。
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