社長ブログケヤキの木の下で
2011年4月24日
原発と住宅
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今回の原発問題は
日本の住宅にどんな影響を与えるでしょう。
世界的な流れの中で
日本の住宅は今世紀になってから
その性能が牛歩の歩みで
改善されつつありますが
道程は遥かかなたまで続いています。
冬の寒さに対するお客様の要望に対して
業界の対応は
床暖房、築熱暖房といった熱容量の大きなもの
=エネルギー消費の大きな設備の投入
と言ったもの
あるいは
自然素材(石油化学製品をなるべく使わない)
=だけど少々寒いから我慢してください
体にはそのほうがいいですよ
寒ければストーブなどで採暖して下さい。
と言った小手先ものでした。
正面からガチンコで
住宅の質を上げエネルギー消費が少なくても
暮らしやすい家を作ろうとする業者は
各地にいましたが少数派でした。
しかし
震災後の停電、節電で
多くの人たちが
今までの無駄遣いに気づき
節約して、合理的に生きようとしています。
住宅における
大量エネルギー消費(電気、灯油、ガス)は
原発問題とともに
終わりつつあります。
いえ、終わらせなければなりません。
言葉を変えて言うと
エネルギーの大量消費をせざるを得ない家を
(そうでなければ寒くて仕方がない)
作ってきた日本の住宅メーカー、工務店は
その変換を迫られるでしょう。
ここ10年ほどで
お客様の意識は多様化していましたが、
3.11以後
向うべき方向の大きな潮流ができつつあります。
断熱、気密、換気、冷暖房システムと言った
住宅の基本性能が確立された家であれば
消費エネルギーが少しでも
暮らしやすい家
健康で安全で安心できる家ができます。
日本は原発問題を受け
新たな時代に入りました。
消費者も業界も
今までとは違う日本の住宅をつくると言う
確固たる意識を持つことを迫られています。
それが現在被災地で苦労されている方々に対する
一つの答えなのだと思います。
それでは
皆さん、また明日
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