社長ブログケヤキの木の下で
2024年1月12日
この程度
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
今朝も氷点下の美濃地方
庭の池には氷が張っています。 - 今年の4月から行政が指定する区域の中で
住宅(建築物)を建てる場合、
再生可能エネルギーの説明義務が発生します。
説明するのはその建物の設計者で
説明を受けるのは建築主。
この説明をすることの義務化、
どこかで聞いたことがあるかもしれませんね。
実は省エネについても課されていて
それはエリア指定はなく、
すべての建築主になされています。
- 数年前、省エネ義務化では無く
その説明義務化と言うことでお茶を濁した国交省ですが、
その省エネ義務化は2025年ですから
来年から始まります。
東京都の太陽光パネルの設置義務化は
一時は随分騒がれましたが、
最近はネット上でも話題になりません。
でも、既に決まっていて
2025年ですから来年から始まります。
長期的に見れば住まい手だけでなく
地域にとっても、国にとってもプラスですから
施策として間違っていません。
元が取れるという言葉は好きではありませんが、
義務化されるレベルである最低限の断熱性でも
20年もすれば元は取れますし、
より断熱性能を高めれば
もっと短期間、半分以下の期間で元は取れます。
- そうなると予算分配の中で、
もう一段階上の更なる断熱性の向上か
あるいはパネルの設置にするか
迷われる方がいると思います。
- 省エネ義務化レベルでパネルの設置か
2段階ぐらい上の断熱レベルでパネルは後年設置か
建設時の限られた予算の中で
二者択一であれば、迷うことなく後者。 - 最低限、断熱性能等級6までは断熱に投資。
Ua値で言えば等級6は0.46ですから、
欲を言えば0.3くらいまでは断熱でしょうか。 - 等級4は2025年義務化レベル(Ua値0.87)
等級5は2030年義務化レベル(Ua値0.6) - 義務化レベルと言うのは
- 最低限のレベルですから、
- その先を見る必要があります。
- 美濃地方で今日のような日に
夜の11時にエアコンをオフにして
シュミレーションすると、
翌朝は10度前後になるレベルが
来年義務化される断熱性能等級4。
同様に2030年に義務化される
断熱性能等級5だと12度程度。
等級4や5のレベルと言うのはこの程度です。
等級6までもっていってようやく14度前後。
これでもまだ肌寒いはずで、
出来れば最低16度くらいにはしたいものです。
寝る時エアコンをすれば
大丈夫と言う考えもありますが、
各電力会社とも深夜電力は
既に廃止の方向で動いてますから
寝る時エアコンも
それなりの電気代がかかります。
- さて、新築検討者の多くが
まだまだ断熱性塗等級Ua値、
G1、G2、G3などで判断されていますが、
本来意識すべきは 冷暖房負荷(需要)です。
暖房負荷(需要)がどれだけの家か
冷房負荷(需要)がどれだけの家か
でも、実はこの計算をして教えてくれる設計者はそれほどいません。
なぜなら、計算していないから。
なので、一般にはあまり浸透していない言葉ですが、
新住協やPHJではこの数字が優先されます。
その冷暖房負荷の結果が、暖房代や冷房代です。
等級やUa値という数字よりも、
皆さんが気になるのは
お金だと思うのですが・・・
- .
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