社長ブログケヤキの木の下で
2015年12月4日
自然素材なら健康住宅?
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
寒くなる予想が外れて
今朝は5度の美濃地方です。
日中どれだけ上がるかわかりませんが
昨日よりは寒そう。
商売柄いろんな雑誌やら本に目を通します、
最近は
・和MODERN
・超一流の雑談力
・健康住宅を手に入れる5つの知恵
・いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本
・小顔って日本ではホメ言葉なんだ?
多治見にアマゾンの物流センターがあるからか
朝一でポチッとすると夕方に届くこともあって重宝してますが
本屋での購入とは違って内容確認が甘くなるのが難です。
健康住宅云々の本も
最近の健康住宅本の傾向というかどんなことを言ってるのか
確認のため購入しましたが
科学的な視点やエビデンスがはっきりしないのはご愛嬌
10年前と変わりありません。
自然素材が必須と言いますが
私の家は築100年ほどで
自然素材120%
プラスの20%は招かざるお客さんの分(^_^)
でも家族みんな風邪はひきますし、子供はアトピー、喘息でした。
いくら壁は珪藻土(樹脂の入ってないもの)
床は無垢の杉板(厚さ3cm)
天井は土佐和紙を貼っても
サッシの性能が低い、
換気が出来てない、
気密も取れていない
挙句に断熱が不足している
どれか一つでも当たれば結露は必須。
珪藻土を塗ったからといって
厚さはせいぜい2.3ミリなんですから
吸湿量はしれてます。
気密が取れてなければ
吸湿された水蒸気は室内ではなく
絶対湿度の低い外部、この場合は壁の中から外部へ排出されますから
室内に戻ってくることはありません。
断熱材にセルローズを使っても同じこと
吸湿した厚さ10cmのセルローズの壁があって
中と外で絶対湿度が違えば
セルローズの水蒸気は絶対湿度の低い方(室外)に移動するというのは物理の世界
反対に高い方に移動すると主張するなら
それは何らかの自分の都合のためにする議論に過ぎません。
(水が低いところから高いところに登っていくと言ってるようなものです)
皆さん、くれぐれも
健康住宅と聞いたら
先ず、眉に唾をつけベルトを締めて理科の授業を思い出して聞いてください。
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