社長ブログケヤキの木の下で
2021年11月24日
国力が
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
どんよりした曇り空で今朝は6.9度の川辺町。
昼間も気温が上がらず寒い予報で、
奥美濃の白鳥あたりは雪が降っているようです。
さて、
上のグラフは先日、日経電子版に出ていた図表です。
消費者物価と企業間物価指数の比較です。
アメリカでは二つが連動しているのが分かりますが、
日本では企業物価だけが独り歩きで上昇していて
消費者物価がついていけていません。
グラフの形がワニが口を開けたような形に見えることから、
ワニの口と言われてます。
ウッドショックの木材だけでなく、
住宅に関連する資材や設備品の値上げが止まりません。
2日ほど前には大手3社のセメントの値上げも発表されました。
1トン当たり2000円から2400円とか…
住宅で使用される様々な素材や資材が
国際価格に影響を受けていますが、
この表では住宅だけでなく他の産業でも同じことが起こっていることが分かります。
過去20年間、
日本は他の先進国に比べほとんど給与の上昇がありませんし、
逆に社会保障費や消費税は上がってますから、
可処分所得自体が下がっています。
国際価格が上がったからと言って、
おいそれと消費が増えるわけではないのがわかります。
大手のHMなどは早々に値上げをしてますが、
地場の工務店となると値上げは簡単なことではありませんから
苦慮しているところも多くあります。
しかし現実には仕入れ値が上がっているわけで、
遅かれ早かれ値上げは必至です。
そこで問われるのは
どんな家を建てているのか
住まい手が納得できる家かどうか
住まい手に取ってより良いものを提供しなければ
選択されないことになります。
住まい手にとっても工務店にとっても
日本の国力の低下をひしひしと感じる時代。
今家を建てれば優に50年は持ちますから
きちんとした家を建てる必要があります。
見た目だけではどうしようもありません。
どんな家を建てるかは同時に
どんな家を遺すのかを意味する時代になりました。
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