社長ブログケヤキの木の下で
2021年12月17日
行きつく先は…
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
氷雨とまではいきませんが冷たい雨が降っている美濃地方です。
上のグラフは昨日の日経新聞です。
個人の豊かさを示す一人当たりの名目GDPが、
2027年には韓国、28年には台湾を下回ることが明らかになったと
出ています。
2020年の昨年は韓国を25%、
台湾を42%それぞれ上回っていますが、
行政のデジタル化の遅れや労働生産性の伸び悩みが原因とか。
以後はその差は開くばかり・・・
労働生産性が低いと言われても
個々の人たちにしてみれば、
毎日一生懸命働いているし残業もしている
これ以上どう働けというんだという感覚ではないでしょうか。
生産性の低さは経営側の責任であり、
政治の責任ということになります。
多くの日本人に共通するのは「変われない」「変わりたくない」
「今までのままで」「前と同じに」
つまり現状維持思考が強いと思われます。
明治維新から50年ほど
敗戦から50年ほどは、
ほぼゼロからの出発ですから
次々と変化を受け入れ
あるいは果敢に挑戦してきましたが、
豊かになるにつれ満足感が出てきますから
新しいことに向かわなくても、
現状維持で十分ということになります。
家づくりにおいても
建てる側、建てられる側両方に
従来の家づくりで十分と考える人たちが大勢いますが、
多くは変化を知っていて意図的にそう考えているのではなく、
単に無関心であるように感じます。
行政も、建てる側も、建てられる側も、
住まいの性能に無関心であった結果が
空き家800万戸、
2035年には3軒に一軒、2000万戸ともいわれています。
政治にも無関心、自分の住まいの性能にも無関心では、
行きつく先は
欧州におけるポルトガルやイタリアでしょうか…
ギリシャとまではいかないことを祈るばかりです。
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