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社長ブログケヤキの木の下で

2014年2月17日

ライフラインが絶たれた時の室温

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
相変わらず寒い日が続きます。
山梨では観測史上最高の114cm、
しかも従来の2倍以上の量の雪
熊谷でも62cmと今までの経験では考えられない積雪
今回はたまたま関東で起きてますが
この東海、美濃地方で起こっていても不思議ではありません。
暑さで熊谷と双璧を争っていた多治見
来年は多治見で積雪60cmなんてことも・・
山梨ではこの雪は災害との認識
マスコミもそれほど報じていませんが
日常の生活には大いに影響しているようです。
ツイッターやUtubeでも被害の状況が確認できます。
こういう状況で停電したら?
住宅の断熱性をみる一つの指標に自然温度差というものがあります。
エアコンやファンヒーターなど何も暖房してない家で
外との温度差が何度になる家か
例えば外が0度の時
室内は何度になるか
東日本大震災の時のデータがあります。
ライフラインが絶たれた時の室温.jpg
南雄三 「ライフラインが絶たれた時の暖房と室温低下の実態調査」
青森、岩手、宮城の調査です。
横の数値はQ値で
断熱性能を表しています。
縦の数字は室内温度
さすがに東北ですから
それなりのQ値を示しています。
外気は3月ですから-5~8度程度と推測されるとなっていますから
美濃地方の真冬とほぼ同じと考えていいでしょう。
美濃地方で今建てられている家は
良くて次世代基準のQ値2.7ですから
グラフから見ると室内は
5度から10度程度。
ライフラインが絶たれていますから
布団にくるまっているほかありません。
お年寄りや乳幼児には危険な温度となります。
Q値が1程度の家であれば
15度から20度程度
ひざ掛け程度で済むでしょうし
日中は日射の関係で室内は恐らく快適
パネルが載っていても何の足しにもなりませんし、
高価な設備機器も役にたちません。
そんなのは20年か30年に一回
そうなったらホテルに行くという手もあるかもしれませんが、
停電してればどこでも同じ。
まぁそうなれば
薪ストーブやペレットストーブのある家に緊急避難しかありません。
注目していただきたいのは
緊急時のことだけではありません。
つまり何もしなくてもQ値よい家は
ある程度の室内気温が確保されてることです。
これにより、暖房器具を使うとき
室温が5度なら20度までの15度分暖房しなければなりませんが
室温が15であれば5度分の暖房だけで済むということになります。
住宅の基本性能である断熱性というのは
このような能力を言います。
Q値1の家
ご興味のある方はご連絡下さい。

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