社長ブログケヤキの木の下で
2024年11月11日
温室効果ガスの事を考える
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
11月も半ばの週ですが
今日の気温は25度になるとか。 - 12月にCOP29がアゼルバイジャンで開催されます。
国連の気候変動締約国会議ですが、
1997年に京都で開催された時はCOP3ですから - 既に京都議定書が採択されてから
27年と言うことになります。 - 温室効果ガスの削減
つまり、主にCO2の排出を減らす条約で
毎年のように会議が開かれてきました。
その会議の効果はともかく、
温暖化が進んでいるということは
多くの人が感じているのではないでしょうか。
住宅において
温室効果ガスを極力出さない家と言うのは
その家に住んだ時に
生活で使用するエネルギーが少ない=電気代が安い
と言うことになります。
省エネな設備機器
十分な断熱
自然エネルギーの利用
主にこの3つで対策を取りますが
- LCCM住宅と言うのがあって
この住宅の考え方は
建設時(製造時)から廃棄時に至るまでの
何十年と言う長い期間の中で、
トータルで温室効果ガスを
出さないようにしようとするものです。
例えば
軽量鉄骨の家で使われる鉄の場合、
①オーストラリアやインドで採掘され
②船で鉄鉱石を輸送し
③鉄鋼メーカーで精錬され
④それを必要な形にし
⑤建築現場に輸送する
①から⑤まですべてで温室効果ガスが発生します。
もちろん、そこで使用されるエネルギーも
日本の場合は輸入した原油や石炭が使われますから、
その過程で発生する温室効果ガスも - 同様に計算されます。
鉄だけでなくコンクリートでも同じですし、
もちろん、木材でも
同じように計算することになります。
そうなると国産の木材の家であれば、
少なくても軽量鉄骨の住宅で使う鉄より
温室効果ガスの排出が少ないことは容易に想像できます。
- 一般の方はあまりご存知ないかもしれませんが
既に日本でも公共の建築物等における
木材の利用の促進に関する法律
(木材利用促進法)があって、
低層な公共建築物では木質化が普通になっています。
住宅は建設時から居住時そして
その役目を終えて
解体廃棄されるまでの長期間、
温室効果ガスを排出する訳で
出来るだけその排出を
抑えられる住まいが求められます。
新たに家を建てられる方は
頭の片隅に温室効果ガスの事を
忘れないで置いてください。
長い目で見れば大切なことです。
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