社長ブログケヤキの木の下で
2014年2月24日
高性能なサッシを付けても支出はそれほど変わらない
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝の気温はマイナス3度
まだまだ寒い日が続く美濃の川辺町です。
先日、高性能なサッシが発売される話をしました、
YKKのAPW430や三協アルミのスマージュです。
これらの熱貫流率は0.91wm2K
(熱の伝えやすさを表した値で数値が小さいほど性能が良いことになります)
(スマージュはまだ未発表ですからおおよその数字)
このあたりの一般的な新築物件で使われるペアガラスのサッシの熱貫流率は3.49wm2K
LOEペアガラス アルミ枠
(LIXIL資料より)
0.91と3.49
その差2.58wm2K
こんな数字を並べられても意味がわかりませんね。
数字を解説すると
窓の面積1m2当たり温度差が1度の時
1時間にどれだけの熱が逃げていくかを示しています。
2.58wm2Kの差があると
どれだけ違うか計算してみると
35坪の家の窓の面積を15m2として
外の温度が0度
室内の温度が20度として
夜7時から朝の7時まで暖房すると
15m2×2.58×20度(温度差)×12時間で
9288W(9.28kw)の差が出ます。
(窓だけから逃げていく熱です)
ひと冬(5ヶ月)とすると
15m2×2.58×20度×12時間×150日で
1393200w=1393.2KW
1KW22円とすると
1393.2×22=30.650円
ひと冬で窓の性能の差でこれぐらいの違いが出ます。
月々のローンの返済、35年返済で
3000円違うと借りられる金額が100万円違います。
つまり窓の高性能化に余分に100万円使うと
ローン返済は年間36000円増えますが
暖房費は30000円安くなることになりますから
差し引き6000円の負担増
月々なら500円です。
これは全室暖房した場合の計算で
人がいる部屋だけ暖房する
部分間歇暖房の比較ではありませんが、
健康性の維持のため
また最近の暮らし方の変化から考えれば
全室暖房が世の流れ
家の中で温度差があるのは当たり前、
健康性の維持にはヒートショックも必要と考える人は別ですが
寒い冬に心地よく暮らしたい人は
高性能なサッシを取り付けても損をすることはありません。
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