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社長ブログケヤキの木の下で

2023年12月25日

10度

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
  • 今日も氷点下、庭の池には氷が張っています。
    子供の頃にはお正月には氷の張った
    この池の上で遊んだ記憶がありますが、
    今では薄い氷が張る程度です。

 

  • 私の住んでいる東海地方では
    朝のNHKの天気予報は
    東海3県(愛知、岐阜、三重)と
    北陸3県(福井、石川、富山)の
    予報を出しますが
    見事に東海と北陸の天気や気温が違います。
    東海は晴れ
    北陸は曇り雨または雪
    但し、岐阜の場合は
    下半分の美濃と上半分の飛騨に分かれ
    それぞれ近い方のエリアの天気になります。
    毎回この予報を見るたびに、
    日本海側に比べ
    太平洋側は恵まれていると感じます。
    実際どうなのかと言うことは簡単に比較できます。
    自然温度差と言って
    何も暖房していない状態です。
    つまり、日射や人あるいは
    待機電力などのエネルギーで
    室温が外気と何度違うかが計算できます。

 

  • 今打合せ中の美濃地方(6地域)の家の
    自然温度差が12.44度(美濃加茂市)
    それを石川県の金沢市で建てると10.62度
    差は1.82度で約2度ほど違います。
    全く同じ性能の建物で比較してますから
    同じ家を美濃加茂市で建てるより、
    金沢で建てると
    約2度分の暖房費が余計にかかることになります。
    気候区分は同じ6地域です。

 

  • 自然温度差12.44度と言うのは
    実はとてもいい数字で
    どんなサッシを使うかでも大きく異なります。
    断熱性を上げて気密を取り
    性能の良いサッシを使うのが基本で、
    それを守れば
    日射の豊富な太平洋側の住まいは
    相当程度、冬の暖房費を節約できます。
    南側のサッシに要求される性能は
    断熱性が良くて
    同時に日射を取り込むことのできるサッシですが、
    従来この相反する性質のガラスを使ったサッシが
    極めて限定的でした。
    最近は大手のサッシメーカーでも
    扱うようになってきました。
    価格は若干高めですが、検討の余地はあります。
    シャノンNS50やYKK430+で
    従来のガラスに比べて
    日射取得率が向上しています。
    なぜだかYKK430+は検索しても
    あまりストレートに出てきません。
    生産体制がまだ整ってなくて
    量産体制ではないため。
    大々的に宣伝していないのかもしれませんが、
    見積の受付は今月から始まってますから
    検討の余地はあります。
    1.2階の南側の窓の選択肢が増えることになります。
    北陸の方に比べれば
    地の利があるわけですから
    利用しない手はありません。
    設計者と相談ですが
    そのサッシを使う場合と
    そうでないサッシを使う場合で、
    自然温度差が何度違うかも
    確認してみてください。

 

  • 検討要素は
    サッシの
    サイズ
    種類
    軒の出
    庇の出
    隣家の影
    ガラスの種類
    方位
    建物配置
    目標は自然温度差10度でしょうか。

 

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