社長ブログケヤキの木の下で
2023年11月24日
頑張らんと・・・
- おはようございます、
紙太材木店の田原です。
ケヤキの葉もすっかり茶色くなり
落ち葉が屋根の上にのってます。
雪止めがあるので、かなりの強い風が吹かないと
落ちてきてくれません。
さて、どうしたものかと・・・
- さて、先日、東京へ行ったとき
東大の前先生が住宅建設における
地域にとっての豊かさについて
触れられていました。
どういうことか、私なりに解釈すると
ほとんどの大手のHMの本社は
東京や大阪です。
地方に住んでいる人が
大手のHMで家を建てるということは
そのお金の多くは
東京や大阪に行くということであり、
その利益に基づく税金も
東京や大阪に行くということ。
つまり、35年間も払い続けていく
お金の行く先は東京や大阪だということ。
地元にはほんのちょっとの
おこぼれが残るだけ…
お金がどんどん大都市に流れていくんだから
地方が寂れるのは当たり前。
豊かさの力であるお金が
地方に残らないのだから、
地域貢献と言う意味では
大手のHMで家を建てるということは0点。
地方にお金が循環しない
高性能住宅が増えるだけでは、
地方は豊かになれない。
つまり、地方の地元工務店がもっともっと
頑張る必要があると。
- 大手のHMで高性能な家を建てている会社に対して、
地方の地域密着の優良な工務店が優っているのは
・デザイン性
・パッシブを利用する設計力
・地域貢献
この三つ
三つしかないけれど、
この三つはとても大事で
大手の大量生産、型式認定では
地方の工務店に敵わない部分です。
地域産の杉や桧を使ったり
地元の大工さんや建具屋さん、畳屋さんと言った
職人さん達で家を建てれば
将来メンテナンスが必要になった時、
誰でも駆けつけることができます。
建てたHMしか直せない資材や技術ではなく
広く普及した技術や資材であれば、
専門職であれば誰もが直せます。
そんな社会が地方を豊かにしていきます。
- 地方の地場の工務店の責任は大きく
頑張らなあかんと思った次第。
デザイン性やパッシブを利用する設計力
地域貢献などは、
意識していなければ向上しないものです。
いままで通り
従来通りでも家は建ちますが、
これからの時代に
そんな工務店が必要とされるかと言えば
恐らく、10年と待たず淘汰されていくでしょう。
その意味では、どんな工務店で家を建てるかの
一つの検討材料になります。
上の三つを何も考えていなければ、
先はそんなに長くないかもしれません。
日本人の住まいに対する意識が高くなれば
淘汰されますし、
そうでなければ価格勝負、
ギリギリを狙って生き続けることになります。 - 意識しない工務店や
意識しないHMの建てた家は、
残念ながら10年ではなく
50年以上残ってしまいます。
50年後そんな家に誰が住むのか?
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