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社長ブログケヤキの木の下で

2019年10月18日

後から気づいても遅い…気密や換気



おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日友人と食事をしている時に
「家の中の埃を少なくすることができるか」と言う話が出ました。
友人によると、掃除しても掃除しても
フローリングの上にほこりが溜まってしまうというのです。
築20年以上の中古住宅を購入して住んでいるそうですが
何かいい方法はあるのか?
家の中の空気と屋外の空気。
綺麗なのは屋外の空気ですが、
どちらか?などと聞かれると考えてしまう方もいるようです。
換気の目的は家の中の汚れた空気を新鮮な空気にすることですが
何故、家の中の空気が汚れるのか?と言えば
それは人が住んでいるから。
閉じられた空間で人が住んで快適な環境を作れば
ダニも寄ってきますし、食べこぼしも出てきます。
カビも生えますし、衣類や布団からも細かな繊維がでます。
もちろんそれらを皆さんは時々目にします。
天気のいい日曜の朝
寝室に入り込む朝日を通して、
こんなにほこりやチリが空気中を舞っているのかと
驚いた経験があると思います。
その中にはダニの糞や死骸の細かな断片もあって、
アレルギーの元になるアレルゲンとして空気中を漂ってます。
人は一日に30kgほど空気を吸いますが
在宅している時間の大半を
この
アレルゲン漂う空気を吸っていることになります。
光を通さないと人の目には認識できませんから
こんな空気を吸っているのかとその時は驚いても、
普段は目にしませんから
ちょっと気になるけどそれほど深刻には考えません。
それらが固まって、
集約して目に見えるほこりやチリとなって

床フロアーに溜まっていきます。
そこでようやく成長して大きくなったハウスダストの塊を
吸い出しているのが掃除機です。
人が住んでいる以上、
それらハウスダストの発生を少なくすることは難しいです。
閉じられた室内空間での
空気中のハウスダストの濃度を下げることはできます。
それが換気なんですが、
中には朝晩窓を全開にして家中の空気を入換えてるから
大丈夫という方もいました。
でも、窓を全開にしたからといって
毎回家中の空気が出て行ってくれるわけではありません。
(お寺の本堂のような家なら別ですが・・・)
普通、掃除機をかける時は窓を開けてしますが
それでもしつこい埃は毎日溜まっていきますし、
毎日、掃除機をかける方が何%いるのか疑問です。
(ほこりじゃ死なないと考える方も・・・)
でも、きちんと24時間換気できる家であれば
空気中のハウスダストを24時間ずっと吸い出し続けてくれます。
掃除機を毎日かけるよりずっと楽ちんです。
でも、
今の家は24時間換気が付くから
空気中のハウスダストや埃は出て行ってるはずなのに
なぜ埃が溜まる?
それは
気密が取れてなくて
換気扇は回っているけど
換気扇の近くの隙間から空気が入って
換気扇の周囲だけが換気されているから。
2003年に基準法が改正されて以後に建てられた住宅は
24時間換気が義務付けられていますから、
埃やハウスダストの溜りは
それ以前の建物より少なくてもいいはずですが

そうでないということは、
気密がきちんとできていないが故に
換気が計算通り、計画通りに機能していないことを意味してます。
中古住宅であるいは2003年以降に建てられた建物で
改装して気密性能を上げ
換気を計画通りできるようにしようとすると、
大変な手間がかかりますし費用も大きなものになります。
埃やチリで死にはしませんと言う考え方もありますが
現実には喘息等で亡くなる方もいます。
きちんと換気ができている家なら
掃除機をかける頻度は減りますから、家事の時間も節約できます。
そうでなければ一向に家事時間は減りませんし、
チリや埃じゃ死なないと強弁する以外ありません。

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