社長ブログケヤキの木の下で
2019年7月22日
APW511 デザインの幅は広がったけれど・・
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
夏休みが始まったのに
まだ梅雨が明けていません。
とはいえ、週間天気予報を見ると
今週半ばからは雨のマークが消えてますから
我慢もあと数日でしょうか。
さて、YKKから新しい高性能窓が発売になりました。
今年もAPWフォーラムも各地で開催されていますが
それに合わせた感もあります。
住宅雑誌やネットでは最近床から天井までのサッシが流行りですが
ビル用のガラスを使っているところが大半で(熱貫流率が悪い)
結露やコールドドラフトが見た目のデザインと一緒についてきます。
従来YKKの高性能窓はAPW430シリーズが最上位機種でしたが
日本人の好きな大開口なサッシは形やサイズがある程度決まっていましたが
今回のAPW511シリーズはより大きなサイズや形の選択が可能になりました。
上の写真をご覧いただくと分かるように
横幅と高さが最近のデザイン重視派を意識してガッツリ取れています。
もちろん犠牲にしたものもあって
恐らく強度関係からかオール樹脂ではなくアルミ樹脂の複合サッシ
ガラスはトリプルガラス仕様、Low-Eペアガラス仕様、
真空トリプルガラス仕様と3種から選べますが
熱貫流率は
片引き(w2600xh1530)で1.52w/m2K(トリプルガラス)
同上、Low-Eペアでは1.87w/m2K
真空は片引き(w2800xh2200)で1.02(同上)
上記のトリプルとLow-Eのサイズは微妙なh1530での熱貫流率
使うとすれば
床から天井までを意識すると
hは最低でも2200か2300
吹抜けで使うとなれば
hは2500や2700でも考えられますが
開口部の面積がかなり広くなります。
真空ガラスは値段がこなれてなくて
なかなか使う機会はありません。
冬の日射取得やコールドドラフト、夏の日射遮蔽
住まい全体のエネルギー収支
それに価格とデザインを勘案しながらということになりますから
住まい手と十分相談しながら検討と言うことになります。
外気マイナス4度、室温20度(湿度40%)という
美濃地方の平均的な冬の朝(朝の6時に室温20度の家はめったにありませんが高性能な家はそうなります)
サッシのフレーム周りが何度になるか
誰かシュミレーションしてくれる人を探さなければなりません。
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