社長ブログケヤキの木の下で
2019年11月1日
二酸化炭素税ができたら?
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
朝晩が日に日に寒くなって
既にエアコンで暖房している家もチラホラ出てきた美濃地方、
今朝はついに10度を切りました。
子供の頃は今より寒かった記憶があります。
11月の末に雪が降った記憶も2.3度ありますが
昨年のようにかなり暖かい冬は経験したことがありませんでした。
二酸化炭素の排出抑制は今や世界の常識となりつつありますが
日本で意識される企業や個人はまだまだと言うのが現状です。
ドイツでは二酸化炭素排出税も閣議決定され
日本よりはかなり進んだ対応を取っていますが
欧州に比べ周回遅れの日本もその流れの中にいますから
いつになるかの時間の問題だけと言うことになります。
国は家庭から出るCO2の抑制に積極的ですが
個人はそれほど意識してなくて
どちらかと言えばそれは住まいを生産する側
つまり工務店やHMの責任と考える方も多くいます。
住まい手側にできることは
出来るだけCO2を出さない家を選択するでしょうか。
その中でも家の中で使われる素材は
ある程度住まい手側でも選択できます。
例えば室内で一般的に使われるビニールクロス
塩化ビニルでできていますが
20年ほどで張り替えられます。
リサイクルは今のところ難しくてほとんどが焼却処分
製造過程、工事過程、処分過程での二酸化炭素排出量は
1m2当たり879グラム
通常、一般的な広さの家で使われるクロスの量は300m2ほどですから
約263KgのCO2を出すことになります。
年間に新設住宅は約60万戸建てられますから
戸々の排出量は少なくても
国全体ではそれなりの量となります。
ビニルクロスが選ばれる理由は
それが当たり前だと誰もが思っているから
汚れた時に拭きやすい
種類が豊富でコーディネートしている感を住まい手が持ちやすい
と言った所でしょうか。
どれもどうしてもビニルクロスでなければならない理由とはならないように思います。
少し長い目で見れば
日本でもレジ袋に始まって、ストローやコップも順次変わってきています。
ビニールクロスは住宅では今は当たり前ですが
10年後、20年後どうなっているか
ドイツのようにCO2税が導入されると
どんな製品に変わるのかある意味楽しみでもあります。
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