社長ブログケヤキの木の下で
2012年11月23日
暖かいサッシ寒いサッシ 両方共ペアガラス
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
暖房負荷
簡単にいうと暖房の時に必要な熱量のこと
いろんな家、
暖かい家、寒い家、暖房すれば暖かい家、
暖房しても寒い家、暖房したときだけ暖かい家・・・・
があるので
冬に室内を18度に保つためにはどれだけの熱量が必要なのか?
それを暖房負荷ということになりました。
したがってお寺の本堂のような家を暖めようとすると
とてもたくさんの熱量が必要になることになります。
暖房負荷という統一した基準数値を見れば
少しの暖房で暖まる家か
エアコン+フォンヒーター+炬燵・・・が必要な家か
人目で分かります。
4地域では次世代省エネ基準ぐらいで80kwh/m2年
年間、床面積1m2あたり、1時間に80kh必要
昔ながらの土壁だけの家で230kwh/m2
中途半端な木造軸組の家、土壁も断熱材もないプリント合板張りのような家は370kwh/m2
詳しくはこちらをご覧下さい。
どの程度の暖房負荷の家を選ぶかで
少しの経済負担で暖かい家か
大きな経済負担をしなければ暖かくならないかが分かりますが、
落とし穴はいたるところにあります。
どういう事かと言うと
1
次世代省エネ基準80kwh/m2なら十分じゃない?
どの大手HMもそうなんだから
これで十分暖かいはず・・・
2
断熱材は天然素材のウールやセルローズファイバー
だから暖かいはず・・
3
うちは床暖房、
だから暖かいはず・・
4
薪ストーブがあるから大丈夫!
?
などなど
住宅の性能とは関係の無い話や
赤信号皆でなんとかの横にならへ式の考えが
入り込んできますし
さらに加えて
HEMだ、スマートハウスだ、太陽光パネルだとなるわけですから
住宅初心者の方は???となってしまいます。
でも、
日本の住宅業界の作る家の性能が
世界から大きく遅れを取っているとしたら?
ガラパゴス化してたら?
サッシのガラスの性能は熱貫流率W/m2K(ガラス面から熱が逃げていく量)
で表されますが
日本のサッシのおおよそ70%は4.65(一般にペアガラスと呼ばれるもの)
大手住宅メーカーの標準的なもので3.5~2.9
国産で一般的に流通している最もいいもので2.33
住宅の開口部(窓)からは
住宅内部の熱のおおよそ35~40%が逃げて行きますから
サッシの性能は暖房負荷に大きく関わってきます。
このほかに
スペインは2.1~2.8以下
フランスは2.1以下
ドイツは1.0~1.4ですが来年からは1.0以下が最低基準
韓国は3.4以下
世界レベルでみるとこの程度
これはサッシだけのことではありません。
時間軸や水平軸で日本の住宅の性能をみると
住宅をみる新しい物差しが生まれます。
それでは
皆さん、次回をお楽しみに。
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