社長ブログケヤキの木の下で
2024年7月22日
中古住宅でも
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
今朝6時 外気は26度で85%
窓を開けていても寝苦しいはずですね。
今週は昼も夜も要注意です。
- 週末は犬山の家のリノベーション見学会でした。
暑い中、お越しいただいた皆様には
ここに改めてお礼を申し上げる次第です。
30年ほど前の〇友林業の平屋の家のリノベーションです。
Iphoneのパノラマなので
画像に少しゆがみがありますが、
雰囲気はお分かりいただけるでしょうか。
写真を簡単に解説すると
以前にあったのは和室二間と広縁、
それに床の間と押入れ
それを一つにして
キッチンとダイニングにしてあります。
右手に見える縦格子の障子のあるところは
出書院と言われるもので、
日本建築では通常床の間の窓側にあります。
床の間の右手は仏間であったり
押入れがありますが、
こちらの家では両方とも撤去して
キッチンの食器棚スペースとしています。
写真右手の黒い食器棚がそうです。
天井は撤去して梁が現しとなる勾配天井です。
梁の上には屋根を支える束が何本もありますから、
断熱と気密を強化するには難儀します。
- 当時の大手のHMの断熱は床はスタイロで2センチ
(入っていればいい方で愛知県だとないケースが大半)
壁、天井はグラスウールで厚さは5センチ程度
気密なんて考えていませんから、
現地で打合せをしているとどこからともなく
冷気が入ってくるのが分かりました。
古い住宅の断熱強化の手法は
既に新住協で確立されていて、
技術資料として会員に公開されていますからご相談ください。
以前も申し上げましたが、
筋のいい中古住宅はこれから需要が高まると思われます。
なぜなら、単に中古と言うだけで
筋のいいい中古住宅も
筋の悪い中古住宅も
市場評価は同じです。
でも、いざ断熱性や気密性、
耐震性を上げようとすると
係る費用には相当程度の差が出ます。
でも、今はどちらの住宅も同じ評価です。
- 一般の方はまだご存知ありませんが、
国は住宅建築に関する
法改正を矢継ぎ早に進めています。
減少する人口
溢れる空き家
中でも性能の低い住宅を建ててもらっては
子々孫々、社会全体のお荷物と言うことに
遅ればせながら気が付いたわけです。
ということで
今国が準備を進めているのが、
リノベーションでも
確認申請の提出を義務化するというもの。
どの範囲までのリノベーションに適用するか
実はまだ明確ではありませんが、
法改正の流れの主旨は
いい加減な住宅や住まいは
新築でもリフォームでももうこれ以上認めない
実はヨーロッパなどでは
新築のみならずリノベーションでも、
行政の許可が必要な国が多数あります。
- 年々ひどくなっていく夏の暑さ
温室効果ガスの排出をいかに少なくするかを
誰もが考える必要があります。
価格優先で
性能の低い新築住宅を建てることができる期間は
まだ少しありますが、
社会全体の大きな流れを見れば
建ててはいけない住宅です。
そんな家を建てるより
筋のいい中古住宅を購入し、
性能向上のリノベーションする方が
社会全体にとっても
自分自身にとっても
いいのではないでしょうか。
実家があるのに
新たに土地を購入して
性能の低い家を建てる
あなたにとっても
それを相続するお子さんにとっても
リスク以外ありません。
- ps
国はリノベーションに対しても補助金を出しています。
長期優良住宅化リフォームだけでなく、
窓や断熱材、設備機器と言った
個別の性能向上に資するものも対象です。
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