社長ブログケヤキの木の下で
2016年1月6日
現行のH25年省エネ基準にリビング階段、吹抜けは昔の炬燵生活の始まり
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。
さて、吹抜け空間
イントロなしです(^_^)
一般に吹抜けというと
建築空間としては魅力的
そこにリビング階段などあれば
夢のスイートホーム
ひところはリビング階段がもてはやされましたが
最近ではあまり聞きません。
と言うのも、
リビング階段は寒い
いくら暖房してもなかなか暖かくならない
炬燵が欲しくなる
冷たい風(冷気)が階段を伝って降りてくる
etc・・・
住宅雑誌の読者欄ではあまり評判がよくありません。
考えてみれば、
吹き抜けて空間が広いということは
そこにある空気も大量にあるわけで
エアコンで空気を温めようとすると
長時間かかるのは考えてみれば当然です。
ならばということで
ファンヒーターで急速暖房などしようものなら
更に冷気が急速に降りてくるという現象が・・・
多くの家が諦めて炬燵という末路をたどるのですが
中にはそれならば吹抜けを塞ぐという英断をされる方もいます。
さて、
そんな中でも最近は
吹抜けにしたけどとっても暖か
リビング階段もあるけど全然大丈夫
広々として2階の気配もわかって最高
なんて感想もちらほらあります。
何が違うかと言えば
断熱性と気密性
それと暖房の仕方
気密性
「気密なき断熱は無力なり!」は
前先生の言葉ですが
H11年の次世代省エネ基準には規定がありましたが
H21年には削除されてしまったんですね。
ですから
現行のH25年基準にも規定はありません。
つまり
吹抜け空間に穴があいてるわけで
いくら暖房しても暖かい空気はそこから逃げていき
別の穴からは逃げた空気と同じだけの冷たい空気が入ってくるわけです。
まさに吹抜けの煙突効果
吹抜けが煙突になってるんですね。
断熱性
現行のH25年基準
実は平成11年の断熱基準と同じ
今から16年前の基準ですから
イコール時代遅れ・・・
まさかご自分の家が今から16年前の断熱基準で建てられているとは知る由もありません。
では済まないのですが、実際はそうなんです。
暖房の仕方
人が居るときだけ居る時間暖房するというのが採暖
従来の暖房の仕方でしたが
吹抜けで暖かい生活をしている人は24時間暖房
それでいて暖房代は採暖と同じかそれ以下
それ以下と言うのはQ-1住宅では25%から30%程度
ですから
現行のH25年基準では吹抜けやリビング階段は御法度
吹抜け、リビング階段で暖かく生活している人は
H25年基準を大幅に上回る断熱性
丁寧な施工に拠る気密性を確保し
同時に暖房の仕方を変えているんですね。
それでいて暖房費は三分の一から四分の一で生活しています。
現行のH25年基準なら
美濃地方で北海道基準で建てればそんな生活ができます。
建築費を心配される方がいるかもしれませんが
北海道の家がこちらより遥かに高いなんて聞いたことありませんから
建てる側の住まい手と作る側の工務店の考え方次第なんじゃないでしょうか。
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