社長ブログケヤキの木の下で
2015年10月7日
ファイナンシャルプランナーのアドバイスは正しいか?
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
本日も快晴の美濃地方
まったくもってありがたいことです(^_^)
(現場作業が順調に進むので)
さて、新築住宅を建てるときFP(ファイナンシャルプランナー)に
相談される方もいるかと思います。
彼らの基本的なスタンスは
年収と毎月のローン返済額に基づいたアドバイス。
となると夢の膨らんだ住まい手の予算に関しては
自ずと建物価格を下げるアドバイスが多くなります(^_^)
で、
本当に建物価格を下げることがFPとして的確なアドバイスになっているか?
希望の住宅価格は2700万
毎月の返済は9万円
FPのアドバイスは
200万下げて2500万
毎月の返済を8.4万にするというもの
一見合理的で
至極最ものように見えます。
毎月9万円の返済で年間108万円
これが8.4万なら100.8万で済みます。
年間約8万円の差です。
ではこの2700万の家と2500万の家の200万の差が性能の差としたら?
外観も内観も全く同じ
でもサッシや壁や床、屋根の断熱材
換気装置といった見えないところが異なっていると何が違うのか?
それは冷暖房、光熱費に代表される
住むことのランニングコスト
2700万の家のランニングコストが年間12万
2500万の家のランニングコストが年間20万
とするとどうでしょう?
ローン返済の総額と合わせると
両者共、年間120万と同じになります。
さて、どちらの家に住みたいでしょうか。
このような住むことのランニングコストは計算で出すことができます。
このレベルのサッシを使えば暖房費はいくらかかるか
断熱性や気密性をこのレベルにすれば
暖房に灯油を使うといくらかかるか、電気ならいくらか
床暖房にするといくらかかかるか
すべて計算で出すことができます。
さて、続きがあります。
30台半ばで家を建てて
ローンの返済が終わった65歳で年金生活
電気代が今の1.5倍になっているとすると
その家に住むランニングコストは
2500万の家は年間30万、引退後の15年で450万
2700万の家は年間18万、引退後の15年で270万
毎月1万円ほど違って来ます。
もちろん家族構成も変わっていますから
そのままではないでしょうが
快適空間に住んでいれば風邪をひくことも少なくなりますから
医療費にも影響してくるはずです。
そんな家は売って都心のマンションに引っ越しと思っても
性能の悪い家では二束三文の値段にしかならないかもしれません。
住宅を建てるとき
建物価格を下げること、
ローン返済額をさげることが
住まい手の人生にとってプラスになるとは限りません。
ともすれば毎月のローンの返済額だけに目が行きがちになりますが
その家に住むことのランニングコストにも目を向ける必要があります。
健康に暮らせることの第一は住まいの温熱環境が良いことにつきます。
大事なのはランニングコストが安いことです。
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