社長ブログケヤキの木の下で
2016年1月15日
ダイレクトゲイン お日様の暖かさの利用
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
朝夕の現場が寒い・・
空は晴れ渡っているのに
隣家の影になってるだけで随分寒く感じます。
さて、
このようにお日様が射すと暖かくなるわけで
住宅においても
この日射を利用することで
暖房エネルギーの使用量が随分違って来ます。
つまり日射によって家の中にただの暖房エネルギーが入ってきてくれるということになります。
ということで
南面には大きな掃出しサッシを付けたり
できるだけガラス面を多くします。
最近のローコスト住宅では
サッシの数や大きさまで規定されてますから
できるだけサッシは小さく、数も少なくというのがお約束になりますが
性能重視、ランニングコスト低減を考えるなら
サッシから得られる太陽光の暖房エネルギー
つまりタダなエネルギーを利用しない手はありません。
このような日射の利用を
ダイレクトゲインと言いますが
リスクがあります。
注意点は夏の日射対策だけと思いがちですが
実は中間期(春、秋)も
さらには性能のよい家なら
真冬でもオーバーヒート(何も暖房しなくても部屋が暑くなりすぎる)
に注意する必要があります。
(寒い家に住まわれている方には想像できないでしょうね)
サッシのガラスは透明なので
なんでも透過していくように見えますが
実は、サッシのガラスに外から当たる直射日光に含まれる近赤外線や可視線は通過させます
でも、その日光が温めた床からでる遠赤外線は通さないんですね。
つまり入れてあげるけど出してあげない状態
だから、自動車の内部は熱くなりますし、
ガラスの温室も熱くなります。
このようなことを理解した上で
ダイレクトゲインを利用するわけですが
簡単そうに見えて実はそこそこ難しい。
世界基準の断熱は当たり前でそこにプラスしての日射熱利用
にわか仕込みのエコハウスやパッシブハウスでは
悲劇、喜劇も起こっているとか。
ご注意くだされ。
窓からどれくらいの熱が入って来るかを調べる
こんな測定装置もあります。
写真家が使う照度計のようなものですが
エコハウスを設計するにはいいおもちゃになります(^_^)
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