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社長ブログケヤキの木の下で

2016年6月15日

気密は息が詰まる?

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
雨がそんなに降らない梅雨入りで現場仕事が助かります。
さて、本日は気密測定
国の省エネ基準からは外されてしまいましたが
(大手HM連合の謀略との説も・・)
国の判断は「概ね達成できているから」というものです。
お上の判断や基準も?なところが多々ありますから
わが道を行くではありませんが
紙太材木店では毎回気密測定をしています。
以前もご紹介した
前先生の「エコハウスのウソ」の改訂版
・低気密では暖房するほど寒くなる
・低気密では暖房が効かない
・低気密では機械換気が機能しない
ということを
あの手この手の図解や写真やイラストで解説しています。
ということで
気密の必要性の解説は完璧なのですが
じゃあ、どれくらい(数値で)の気密が必要なのかが書いてない。
一般人が読んで一番知りたいところが書いてないんですね。
そうなると
自称、高気密住宅も存在することになるわけで
一般の方の判断基準、物差しが数値として求められます。
この気密は数値ではC値と言われるもので表されますから
高い気密性をお考えの方は覚えておくといいです。
日本の性能を意識した工務店や設計事務所の間では
C値0.5以下というのが高気密住宅のおおよその目安とされていますが、
ドイツのパッシブハウス研究所が提唱しているパッシブハウス
この認定を取得するためのC値は
(あちらの判断基準は50パスカルの圧力差の時の換気回数で表されますが)
おおよそ0.2
紙太材木店の平均は0.36ですから
更にその上ですね。
高い機密性能を求めるのはそれなりの意味があるわけで
上記の前先生の著書はとても参考になります。
こと、住宅の性能に関する限り
井の中の蛙ではありませんが、
世界の基準に目を向けると目からうろこが取れることが多々あります。
20年後の住宅に求められる性能を意識しても損はありません。
35歳で家を建てて
55歳の退職前にご自分の家の性能レベルが
その時の一般的な住宅と比較してどの程度か
資産価値にも影響しますから
じっくり考える必要があります。
前先生の言葉
気密は快適・省エネ暖房の要。
気密なしでは機械換気も
効果が半減する。
気密は不自然?
寒い冬に暖かい空間を作ること自体不自然
冷徹な自然に立ち向かうため人間は技術を生み出してきた。
高い気密の技術は人の願いを叶えるための
暖かい知恵
そう思えばそれほど息苦しくないのでは?
(要約)

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