社長ブログケヤキの木の下で
2018年9月24日
西方先生とH・カウフマンさんの対談
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
週末はぎふ木造塾で中村好文さんの講演
改修事例や家具のお話でした。
実は中村さん、若いときに品川職業訓練校の木工科で
家具つくりを勉強されているんですね。
ですから家具には思い入れがあって
中村さんの設計された住宅は家具付き
設計料の中に家具も入っているからお値打ちとはご本人が
以前どこかで書かれてました。
さて、建築知識ビルダーズの8月号
西方先生とH・カウフマンさんの対談が出ています。
一般の方はあまりご存知ありませんが
カウフマンさんは省エネな木造建築や高層木造建築の第一人者です。
6月に来日されて東京や大阪で講演されていて
西方先生とはその合間に対談されています。
この対談や一緒に掲載されている西方先生の
欧州のエコハウス最新事情などを読むと
日本のこれからの木造住宅が進むであろう方向性が見えてきます。
とはいえ、日本の現状を見るとあまりに多くの問題が山積されていて
一体、日本の住宅建築はどうなってしまうのか不安な面もあります。
首都圏近郊では注文住宅と分譲住宅が半々で
分譲住宅の半分を大手のローコストメーカー1社が建てているとか
お隣の美濃加茂市でもこのメーカーの分譲が数多く出ています。
地元の不動産業者と手を組み、空いた土地があればミニ開発で
数棟まとめて建てて分譲し土地込みで2000万円台前半
先日も知り合いの工務店の30代の社員大工が
このメーカーの仕事をするということで辞めていきました。
単価は安くてもまとめて仕事ができるから手取りが増えるのが魅力と言うのが理由です。
また、最近は中古住宅に必要最低限のリフォームをして売上を伸ばしているところもあります。
ポイントは水回りと外観
この二つに内装を加えれば見た目は新築と変わりません。
中身は20.30年前のものでも違いは分かりませんし
国の省エネ基準などは適用外ですから
購入は自己責任という事になります。
国の施策は既得権を持った集団にも配慮しながら進める事になりますから
その歩みは非常にゆっくりなものになります。
2歩進んでも1歩後退
でも1歩は進んでいると言う亀の歩みです。
性能が担保された家が適正な価格で取引される欧米
何年か後に建てた時の価格より高い価格で住まいが売却できるとなれば
日本の家づくりも劇的に変わるでしょう。
何十年先になるか分かりませんが
少なくても今家を建てる方は
その家に何十年も住むことになるのですから
そのあたりのことを少し考えておいても損はありません。
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