社長ブログケヤキの木の下で
2018年10月3日
日本全国どこでも想定外
広見の家 庭をたのしむ暮らし
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨夜から新住協の総会へ出席するため大阪に来ています。
年に一度の総会ですが
昨年は瀬戸の家の建前と重なり断念
楽しみな2年ぶりの総会です。
さて、先日の台風で美濃地方でも停電した地域がありますが
静岡では今日もまだ停電してます。
30日ですから3日目と言うことになります。
真夏ではありませんから
冷房の必要性はなんとか我慢できる範囲ですが
お風呂はムリですし、冷蔵庫はもちろん
日中だけでなく夜間の生活もかなり制限されたものになってしまいます。
新しいトイレは電源に接続してないと流れないものもあり
建物には何の被害が無くても電気と言うエネルギーがないと生活がなりたちません。
住宅の設計者としては上記のようなエネルギーリスクに対処する手法は
実際のところとても限られています。
それは
エネルギーが断絶されても生命にかかわる状態にならないようにすること
つまり、真冬に電気が来なくても家の中で生活ができるだけの
室温を確保できる住まいを設計するぐらいことしかありません。
もちろん雨水タンクを設置したり、
太陽熱給湯やパネルの設置といった設備の検討もした上での話です。
先般の北海道の地震ではブラックアウトで
北海道全域の電気が止まりました。
もし、あの地震が真冬に起こっていたらと考えると
今回の地震が起こった時期は不幸中の幸いとしか言えません。
北海道全域で停電というのは想定外かもしれませんが
東日本大震災や原発事故をはじめ
想定外の事があまりに多く起こっています。
日本全国どこでも想定外が起こるかもしれない状況と考えると
つまり30歳で家を建てて80歳までの50年の間に
自分の住む地域で想定外が起こると考えると
家づくりの優先順位の中に何が上位に入ってくるか
じっくり考える必要があります。
住まいの温熱環境が改善され、健康寿命が延びれば寿命も長くなるわけで
長生きに対するリスクも考えなければならないことになります。定年後の年金も当てにならずその状態で長生きすれば生活費の事も考えなければなりません。その家に住むことで発生する生活の燃費、
いわゆるランニングコストの低い家に住む必要があります。
それは決して高性能な設備のある家とはかぎりません。
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