社長ブログケヤキの木の下で
2009年6月1日
6月始まります
今日は、濃尾地震(明治24年)の時に
新築したばかりの家が倒れ、
再度、その材料で建てたおうちの現況調査です。
瓦は建てた時のまま、葺き直しを一度、
明治24年と言うと1891年なので、118年前の建物です。
ご覧のように、屋根は波打ち、瓦は割れたり、ずれたり、
鈑金が差し込んであるところもあります。
カラーベストの瓦だと持ってせいぜい20年、
コケが生えたり、色あせたり
再塗装をしても、3~4年もすればまた同じ事の繰り返ですから
約120年もつ瓦と比べれば、
どちらの材料がよいか考えるまでもありません。
でも、いまだにカラーベストの屋根を勧める
工務店もいっぱいあります。
お客様の事を考えればお勧めする商品ではありません。
かく言う私の住んでいる離れも実はカラーベストです。
18年ほど前に建てましたが、
当時の私は何の疑問も持たず、
耐用年数、耐久性など何も考えず、
家を建ててました。
現場管理、8年目の監督です。
構造のこと、施工方法のことなど
十分知っていました。
でも、家というもの対して、
思想が無かったんですね。
想いが無かったんですね。
あるのは、技術や管理のテクニック
デザインや見た目の美しさへのこだわりだけ。
そういう人間が作ると、
20年も経てば手直しや補修が必要になってくるという見本です。
こんなことを思い出しながら、
反省と自戒を胸に行って来ます。
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