社長ブログケヤキの木の下で
2025年5月26日
UA値0.3を推奨する理由
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
週末の空き時間に、竹藪の草刈りをしました。
竹林なら草刈りに違和感は感じませんが、
竹藪を草刈りというと?と感じる方もおられると思います。
竹林と竹藪の違いは、
人の手で管理されているのが竹林
放置されているのが竹藪
なので本来なら竹林と呼ぶべきなのですが、
昔から竹藪と呼んでいたのと
竹林と言うにはなんだか気恥ずかしい気がするので
そう言ってます。
100m2くらいなので、5mx20mほどの広さです。
30本ほどの竹が生えてますが、
今シーズンの筍の収穫は200本弱
一度放置すれば、
30本の竹林が230本の竹藪になる計算、
管理も楽ではありません。
- 週末、新規に来られた方から
Ua値0.3を推奨されてる理由を尋ねられました。
現在、断熱性の指標になってるのはUa値で
一般の方にも浸透しています。
ただ、Ua値が良ければ全てOKな暖かい家、
暖房費や冷房費がかからない家・・・
必ずしもそうではありませんから、
ややこしい値と言うことになります。
そうは言いながら、
Ua値は広く浸透してしまいましたから
使わざるを得ません。
- さて、そのUa値で0.3を推奨する理由は
オール電化
家族4人
太陽光パネルを5~6Kw載せて
自然温度差が10度を越える家を設計すると
現在の買電価格と売電価格から
年間の電気代がほぼプラスマイナス0になるから
ポイントは、
夏と冬の自然温度差10度越え。
冬はできても
夏の10度は目標で、実質9度台でしょうか
Ua値が0.3でも、
夏も冬も自然温度差が5度や6度では
プラマイゼロにはなりません。
もちろん自然温度差を確保して、
Ua値を0.25まで上げれば
電気代の収支はプラスに傾きます。
そうなれば電気代の上昇スピード次第ですが、
エネルギー代が掛からない生活が続くことになります。
Ua値を0.3まで上げておけば、
V2Hや蓄電池はエネルギー代が掛かるように - なってからでも遅くはありませんが、
住宅建設には予算的な制約があります。
- 設計者は予算的な制約がある中、
Ua値を上げれれば
それに越したことはありませんが、
その前に自然温度差を
如何にあげるかを考えるべきでしょう。
最近GX志向型住宅がネット上でも話題ですが、
自然温度差や年間のエネルギー収支も
きちんと確認しておく必要があります。
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