社長ブログケヤキの木の下で
2025年4月23日
2030年までの省エネ基準
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
雨ですね。
雨後の筍(うごのたけのこ)
今月11日に今シーズンの筍掘りが始まって
昨日までの収穫は91本
昨日スーパーで見かけた京都府産の筍は驚きの価格
- 1本2858円、税込みで3086円・・・
シーズン中は筍が飛び交う田舎で、
誰が買うのか?
筍は掘ったらすぐに茹でるが基本。
いくら京都府産でも
収穫してから2.3日は経ってるわけで、
どんな味がするか気にはなるけど・・・
- 先日開かれた国交省の
社会資本整備審議会建築分科会で
一次エネルギー消費等級の見直しが検討されました。
新たに現行の最高等級6での上に
等級7.等級8を設けるようです。
- それに伴って右の図の一次エネルギー消費量等級は
等級6の上に7と8を設け、
新基準は それを等級1.2.3とするものです。
断熱等性能等級も現行の等級5.6.7を
それぞれ等級1.2.3にするものです。
従来のZEH水準が最低基準になります。
- 断熱性能等級はUa値で決まりますが、
以前からお伝えしてるように
Ua値が良いからと言って必ずしも省エネにはならない
つまり、
冷暖房費やエネルギーの
消費量がUa値と比例してないんですね。
Ua値が良ければ、
必ずしもエネルギー消費も良くなる訳ではありません。
新住協もPHJも、Ua値は基準にしていません。
- 一次エネルギーの消費量には
設計された住宅に住んだ時、
エネルギーがどれだけ必要かで等級分けがしてあって
基準のエネルギーと比較して - BEIと言う数値で出します。
対象は冷暖房、換気、給湯、照明、家電
一次エネルギー消費量等級6はBEIが0.8
つまり、基準の80%のエネルギーで住める家
新たな等級7はBEIが0.7
等級8は0.65
つまり基準の65%のエネルギーで
住める家となります。
2030年までにはこんな基準にしますよ
と言うことです。
一次エネルギー消費等級8はBEIが0.65で
太陽光パネルは含んでいない数値ですから
断熱だけでなく、
日射の利用や遮蔽にも
工夫がほしいところで
設計者は腕の見せ所でしょうか。
もちろん、予算やデザインとの
兼ね合いもありますから
そんなバランス感覚も求められます。
今回の省エネルギー基準の水準の引き上げの検討は
窓を小さくしたり
数を少なくする
安易な上位等級狙いの
封じ込めの意味もありますが
住まいの省エネ性能に対する国としての正常な方向を
示しているとも言えます。
- これからの住まいは
性能的には
耐震性
断熱性
一次エネルギー消費量 で
評価されることになります。 - .
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