社長ブログケヤキの木の下で
2024年2月12日
伊吹おろしだと
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
今週は暖かくなるとの予報が出てます。
週末に見学会を開催しますが
実は寒ければ寒いほど、
住まいの断熱性能を実感できますから
できるだけ寒い方がいいのです。
暖かいなんて聞くと、
なんだか残念に思ってしまいます。
ただ、大垣市
実は伊吹おろしで風がとても強い地域です。
縦滑り出しの小さな窓を一つ開けておくだけで、
ビュービューと風が入ってきます。
もちろん風が抜けていく、別の窓を開けてます。
隣家がすぐ近くで接するように建っていると、
空気(風)広い所から狭い所に通り抜ければ
ビル風ではありませんが、
風速が増します。 - 以前もお話ししましたが
換気の種別と風速、内外の温度差、
それに気密の違いが
建物の漏気に及ぼす影響について
北海道住宅新聞の記事が参考になります。
データは北欧住宅研究所の川本さんによるものです。
- 袋入りのグラスウールで気密を意識してなければ、
C値(相当隙間面積)は恐らく2くらいでしょうか。
法定の換気回数は2時間に1回
つまり、1時間に0.5回の割合で家中の空気を換気します。
その換気量に加えて
上記の表でC値2、風速6m
内外の温度差30度の漏気量を見ると
0.805回
0.5+0.805=1.305回/時間
北海道で温度差が30度の時ですから、
こちらでは20度程度でしょうから
そこを少し差し引いて1.2回/hとすると
0.5回で済むところ1.2回ですから
2.4倍も換気されてしまうことになります。
ただでさえ寒い家が
風が強いと更に寒い家になる・・・
桶屋が儲かるなんていう複雑な話しではなく、
単純に寒くなります。 - うちは3種の換気システムだから大丈夫?
- 隙間相当面積2だと0.5回+0.579回
温度差を少し差し引いて、
1回/時間ですから約2倍ですね。
気密が悪ければ
熱交換式の換気装置を使っていても、
そこを通らない空気(漏気)が
あることがわかります。
どんな家でもできるだけ気密を高めておけば、
冷暖房費を余分に消費することはありません。
気密は設計者ではなく施工者
つまり、大工さんや設備屋さん、現場監督で決まります。
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