社長ブログケヤキの木の下で
2025年5月16日
ZEHの定義が大きく変る
- 写真資料はこちらから
P37~P44 資源エネルギー庁資料おはようございます、紙太材木店の田原です。
5月12日の経産省の審議会にて、
新しいZEH基準案が公表されました。
現行のZEHは廃止。
2027年度からはこちらの新しいZEHへ移行します。
- ほんの数年前まで断熱等級4が最高等級
多くのHMがそれを謳ってましたが、 - 今や隔世の感があります。
国が定めた基準の最高等級なら
それ以上のものは無いだろうと、
それを信じて等級4で建てられた方も
多くおられると思います。
その後新設された等級5でも、
ZEHじゃないということになります。
今後の日本の住宅は
断熱性能等級6が標準
つまり、それが最低基準と言うことになります。
一次エネルギー消費量の削減率が35%と言うのは、
太陽光パネルを含みませんから
前回お話しした平屋窓無し住宅では - 難しいでしょう。
- さて、お気づきかもしれませんが
気になるのは設備要件に蓄電池が入っていること。
これはちょっと、
再検討していただきたいですね。
エネルギーの利用と言う点で
田舎では蓄電池よりV2H
つまり、
EV車(電気自動車)の活用の方が
要領の大きな蓄電池を設置するより
利便性がいいですし、コストも安く済みます。
住宅のレジリエンス性の絡みから
出ていると思いますが、(災害に強い住宅?)
現況では蓄電池の価格がネックです。
EV充電器は推奨設備にとどまって、
蓄電池は要件に入ってますから
今後の議論に期待したいところです。
- 住宅価格が高騰していく中、
予算には限りがあります。
蓄電池は、ある意味後付けできますから
先ずは躯体性能を上げておくこと。
つまり、躯体の省エネ性能で(パネルを除く)
一次エネルギー削減率35%以上が先です。
出来れば40%削減まで行きたいですね。
因みに、さ来月完成の可児の家Cの
一次エネルギー削減率は41%です。
見学会の日程が決まりましたら
またお知らせしますね。
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