社長ブログケヤキの木の下で
2024年5月22日
それを見る
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
今週は天気が続きそうです。
外仕事が多い住宅建築では、仕事が捗って助かります。
- 先日Xで6地域、Ua値0.49だけど付加断熱無し
熱交換もしていなくて
暑さ寒さのストレスなく暮らしていけれるから、
それで十分と言う話がありました。
以前、亡くなった辻静雄さん(辻調理師専門学校)が
一般の方が料理を食べて美味しい、
美味しくないというのは
プロが言う美味しいとは意味が違うので
ああそうですねと聞いている
そんなようなことを言われてました。(うろ覚え・・・)
数多ある諸条件を検討し、
一つひとつの課題をクリアして
その結果として、ストレスの無い家になったのか
特に何かを検討したわけでは無いけれど
幾多の偶然が重なり、
その結果としてそうなったかは分かりません。
本人が満足されているので
それはそれで、喜ばしいことです。
ただ、文面だけ読むとこれから家を建てる方が
6地域ならその性能で十分なんだと
誤解される可能性があります。
現在ではUa値信仰的なところや
断熱性能等級がいくつか、
それが基準のように考えられる方が多くいますが
新住協でもPHJでも
基準は冷暖房負荷や需要で
1年間その家に暮らした時に
どれだけのエネルギーが必要な家か?
エネルギーと言うのは冷暖房費だけでなく、
調理や家電、換気、給湯、照明まで含めたお金のことです。
- 住まいの立地条件や間取り
日射の利用や制御と言った設計手法や
住まい手の暮らし方などは、千差万別です。
先般のPHJの勉強会では
Ua値0.27と0.46の家の暖房需要が
条件によっては逆転しているケースを紹介してました。
つまり0.27の家の方が
暖房費がかかっているわけで、
ある意味寒い家です。
年間の冷暖房代がどれだけなら満足か
あるいは
経済的なストレスが無いかは
人それぞれですが、
建てる前に知っておくことは大切です。
- その家のUa値がいくつかより
断熱性能等級がいくつかより
G2かどうかより
冷暖房費、
いくらかかるの?
冒頭に紹介した例では投稿の文面から
意図して設計されたものではなく、
偶然が重なり
偶々そうなったように感じました。
偶然ではなく、
意図してそれができる設計者や
工務店は徐々に増えています。
見た目のUa値ではなく
実の冷暖房負荷
それをお忘れなく。
プロはそれを見ます。
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