社長ブログケヤキの木の下で
2020年10月23日
Ua値は小さくなるけど暖房費は上がる不思議
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
朝には止んでいるかもと淡い期待を持ってましたが、
雨…
今日は前野町の家の土台伏せの予定でしたが
これでは墨付けができず断念。
午後は晴れそうなので、基礎の中に溜まった水の汲み出しになりそうです。
さて朝の気温も15度前後、少し寒ければ10度を切るようになりました。
これから冬に向かうわけですが、
新築や大規模なリノベーションをお考えの方の多くは
暖かい家をお考えです。
最近は多くの方がサッシが大事と気づいています。
寒くならないサッシ、
つまり家の中から熱が逃げていかないサッシ、
あるいは外の寒さが入ってこないサッシ、
を希望されます。
少し前までならサッシはペアガラスで、と言う程度の意識でした。
今でも暖かいサッシをなどと要望しなくても
性能の良い暖かいサッシが設置されてると思ってしまいますが、
本当にそうかどうかはご自分でも少し勉強しておく必要があります。
と言うのも
サッシに取付けるガラスには種類(性格?)があります。
ペアとかシングルとかトリプルというガラスの枚数の事ではありません。
メーカーによって言い方は異なりますが
大きく分けると
日射取得タイプのガラスと
日射遮蔽タイプのガラス
日射遮蔽タイプのガラスは
日射取得タイプのガラスに比べ断熱性に優れています。
つまり熱を逃がさない、入れない能力が日射取得タイプに比べていいんですね。
Ua値を小さくするにはうってつけのガラス!
ということで、家中のサッシのガラスを日射遮蔽タイプで
取り付けているHMや工務店もあります。
Ua値が小さくなりますから
この家はUa値、0.46クリア、G2レベルです。
と胸を張ってアピールできます。
同時に、夏の日射もこれで防げますなんて大げさなことを言う実務者も…
しかし、でも、なぜ、
日射取得タイプのガラスがあるのか?
南に面した窓の冬の優しいお日様の日差しは、
想いだしただけでも気持ちの良いものです。
それが、日射遮蔽タイプのガラスを使うと
??なんだかそんなに暖かくない、
日差しはあるのに暖かさが弱い、となります。
つまり、冬にお日様から受ける恩恵が少なくなりますから
暖房費を二つのガラスのタイプで比較すると、
かえって上がってしまいます。
日射の豊富な太平洋側では、ガラスの使い分けが必要です。
原則、南面は日射取得タイプのガラスを使い、
東西北面は日射遮蔽タイプを使うのが基本です。
実務者の中にはそのようなことを知らない方もいますから、
新築やリフォームをお考えの方は覚えておくといいでしょう。
どれくらい室内温度や暖房費が違うかはお聞きになればわかります。
そのガラスを南面に使った時の夏の日射対策は別の機会に。
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