社長ブログケヤキの木の下で
2020年10月21日
唯一の方法
タギ博士 「冬、家の中が暖かければ子供は外で遊びますよ」
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝も10度を切った美濃地方
息が白くなるのもそんなに先ではなさそうです。
南の事務所は20年以上前に下小屋を改装して作った事務所で、
(下小屋とは大工さんが柱や梁を加工する小屋)
床は土間でしたから床を張り
壁は柱にトタンを打ち付けただけでしたし、
屋根も垂木にトタンという、まさに小屋でした。
そこに断熱材をいれて何とか事務所にしたのですが、
残念なことに気密が取れていません。
当時、ストックしていた断熱材が相当数ありましたし
断熱材は倉庫の中で場所を取りましたから、
スペース確保のため事務所の床、壁、天井には
つめれるだけ詰めよう!
ということで入れました。
壁は付加断熱まで手間がかけられませんでしたから
柱の幅の12センチでしたが、
床には40センチ分のスタイロフォーム。
天井にも20センチのスタイロフォームが入れてあります。
当時としてはそこそこ高断熱。
でも、寒い・・・
ファンヒーターを3つにエアコンで暖房して、
ようやく何とかしのげる状態。
しかも朝早くから暖房し始めてもなかなか暖まらない。
ということで、薪ストーブの設置となったわけです。
しかし薪ストーブは煙突から常に排気しているわけで、
気密が取れていなければ排気された空気の量だけ。
外の冷たい空気が流入して、床面付近を冷やしてくれます。
今なら外気導入型の薪ストーブや
給気口を作って冷気を薪ストーブにぶつけたりと、
いろいろ工夫したでしょうが、
当時は薪ストーブ入れれば大丈夫と過信をしておりました。
結果、真冬では今でも足元が寒く感じます(靴を履いていても)
24時間換気をしている以上
外の冷気は常に入ってくるわけで(2時間に1回家中の空気が入れ替わる)
隙間や給気口から入ってくる冷たく重い空気は常に床面に漂うことになります。
加えてサッシのガラス面で冷やされた冷たい空気も床面に下りてきます。
冬の快適な室内環境を実現するには
暖房すればいい
Ua値を小さくすればいい
だけでは実現できません。
中にはパネルを載せてるからエアコン使い放題で昼間にガンガンあっためる、夜も蓄電池使うから心配してない
なんて思っている人がいるかもしれませんが、
それらは当然必要なのですが
気密つまり隙間や換気にも目を向けなければ絵にかいた餅。
Ua値はG1、G2レベルなのに
なんだかなぁ・・・
なんてならないためには
高断熱=Ua値 Q値
高気密=C値
24時間の空調=換気と暖房、冷房
これらをきちんと理解し組み合わせることが
冬に快適な室内環境を実現するほぼ唯一の方法です。
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