社長ブログケヤキの木の下で
2021年6月25日
車であれば
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
先週、数年前にテスラを買った友人が
150万も値段が下がったと嘆いてましたが、
今朝の日経新聞に三菱自が200万を切るEV(電気自動車)を出すと出ていました。
記事では燃費の比較も出ていて、
10万キロ走るのに
ガソリン車は69万円、EVは31万円。
車本体の価格差が38万円を切ると
EVの方がお得になり、価格競争力が逆転するとか。
初期投資とランニングコストの合計で判断ですが
車のように5年、長くて7.8年の使用を想定するのは、
7.8年もすれば新しいより性能の良いものが出てくる可能性が高いからです。
ですから、多くの方は7.8年、長くて10年ほどで車を買い換えます。
買い替えればすべてが一新、新しい機能や性能を持った車ライフが楽しめます。
住宅は?
10年毎に建て替える方はまずいなくて
多くの方にとっては一生もの。
30代で建てれば50年の使用を見込む必要があります。
しかも現在の多くの住宅はそれなりの耐震性や基本構造持ってますから、
50年ではなく、70年や80年は基本的なメンテナンス(雨漏れ対策)をすればもってしまいますし、
長持ちさせなければなりません。
つまり、長持ちする家を建てなければならないのですが
長く使ってもらうためには、
ランニングコストに代表される燃費がいいこと。
基本的な性能が今現在だけでなく、
ある程度先の将来でも認めらる程度のものである必要があります。
30年前のカローラがお気に入りだけど
燃費が悪いし、エアコンの効きもイマイチ。
座席の座り心地も良くないから
エンジンや座席を丸ごと変えて中身はプリウスにしようとすれば、
恐らく、プリウスが数台買えるお金がかかります。
車であればさっさと買い替えれば済みますが
住宅でそうはいきませんし、
しようとすれば車の比ではなくお金がかかります。
断熱、気密、換気は車で言う性能
足回りは耐震性でしょうか。
これを軽く見ると後々多くのお金が自分の懐から出ていくことになると、
100年前の家に住む私自身がひしひしと感じる次第。
家を建てて、30年経過した60代前半
あと20年そこに住まなければならないわけですが、
経済的に住まいに新たな投資ができるかどうか
この家を建ててよかったと思えるかどうかは
30年経ってみなければわかりません。
今の国の省エネ基準通りでは後悔確実と考えるのは、
私一人ではありません。
先日の工務店編集会議
木藤さんが会議中にアンケートを取ってましたが
許容応力度計算で耐震等級3を標準にしている工務店が48%とほぼ半数、
編集会議にはある程度意識の高い工務店が出てますから
それなりの数字になってますが
許容応力度計算で耐震等級3なんて、
数年前にはしてないところがほとんど。
数年でこの変化ですから、
30年先に備えるにはそれなりに勉強する必要がありますし
どこのHMや工務店、設計事務所に依頼するかで
30年後の暮らしは大きく変わります。
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