社長ブログケヤキの木の下で
2019年10月9日
柱や梁が暖かさを逃がしている 熱橋
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝は12度の美濃地方
手が冷たくなっていますが(それでも蚊がいる)
日中は26度と夏日の予報です。
今朝は快晴で放射冷却で冷やされますから
空気中の水蒸気は屋外に置いてある車や建物のガルバの外壁を冷やします。
そこで結露が発生します。
柱や胴縁にあるところは
家の中の熱が外に漏れ出る熱橋なので
表面温度は結露するほど下がりませんが、
断熱材の入っているところは
熱橋ではないので家の中の熱が出てきません。
熱が出てこないので表面温度は下がりますから
そこで結露しています。(写真の色の濃いところ)
ほんの少しの温度の差で、結露するところとしないところが
でてきますから面白いものです。
こちらの写真は同じところに置いてある軽トラックの窓ガラスですが、
びっしり結露しています。
住宅の熱橋なんて聞いても
ピンとこないのが普通ですし、
知っていても
まぁ、それほどたいしたことはないだろうと考えがちです。
最初の写真のように
外壁についている柱や間柱、梁や桁は壁の厚み分の幅がありますから
そこには断熱材が取りつきません。
つまり、断熱材が入らないのですが
その熱橋面積は一般的な住宅の外壁で17%
床(剛床)で15%
屋根で14%
外壁の17%、結構な面積になります。
30坪程度の一般的な家で
外壁が150㎡だとすると約25㎡が断熱材の入ってないところになります。
熱橋が100%になるとログハウス。
(だから薪ストーブのような大火力の暖房装置が必要)
熱が逃げていく橋渡しをするので熱橋。
断熱材を入れても熱橋面積が大きければ
それだけ多くの熱が逃げていきます。
じゃあ、どうするか?
と言うことで外断熱。
外壁の熱橋面積が減らせるということで(外壁だけの)
一昔前に流行りましたが、
外壁の外側だけに断熱材を取り付ける方法は
熱橋を減らしただけで絶対的な断熱材の量が不足してますから、
暖かい家を期待した住まい手には期待外れ。
で、ようやく付加断熱。
壁の中にも外にも断熱材を入れる手法で
屋根や天井の断熱材も何層も入れて
熱橋を極力少なくしていきます。
付加断熱をすると
熱橋の面積比率はどれくらいになるか?
一般的な住宅(木造軸組み)で
外壁5%(付加断熱の下地が横に取付けてある場合)
屋根1%
充填断熱だけでは足りない。
外断熱だけでは足りない。
断熱性を持っているのが付加断熱です。
Q1住宅やHeat20を意識されてる方、
将来、資産となる住宅をお考えの方は
検討してみる価値があります。
参照:外皮の熱損失の計算方法-建築研究所
表3-2-7 木造軸組工法の各部位の面積比率
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