社長ブログケヤキの木の下で
2019年9月25日
日経ホームビルダーの記事で見えてくるもの 全館空調
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
快晴の美濃地方
気温は少し低めの17.7度
このくらいの気温だと湿度が80%を越えていても快適ですが
気温がこれ以上下がると肌寒くなります。
ちなみに湿度は88%です。
前回のブログで日経ホームビルダーの記事に触れました。
”「全館空調」の実力を検証する”
と言うものです。
全館空調には様々な方式があるので
その実際の実力を検証しようという企画です。
1週間にわたって実際に建てられて住んでいる方の家の
温湿度と消費電力を詳細に調査した結果を記事にしています。
実務に携わる方は記事を読んでいただくとして
一般のこれから新築を検討される方の興味は
で、どれがいいの?
かもしれませんね。
詳細データは
Z空調(大宮市)
MaHAtシステム(愛知県、豊川市)
新住協の鎌田さんが発案した階間エアコン(新潟)
の三つの方式の家で取られています。
期間は7月31日から8月6日までの一週間
結論は記事にも出てますが
どの方式も「満足度は高いが湿度に課題」
つまり3つの方式共に
「室温は制御できていたが、夏の快適湿度とされる60%以下は保てない」
と言うものです。
上の3つの方式の内
Z空調とMaHAtシステムは全熱交換型の換気装置を使用していますが
それでも60%以下の湿度にできる場所と時間は相当制限されていて
データでは一瞬が複数回で
とても維持できている状況ではありません。
全熱交換型換気扇にすれば何もかも解決と信じ
100点の住まいを夢見ている方には
残念な結果ですが
上の二つのシステムに限らず(他の大手のHMのシステムでも)
全熱交換型換気扇を使っても日本の高湿度な風土にはなかなか太刀打ちできません。
そういう意味では
日本の住まいの温熱環境(湿度を含む)は
まだまだ改善の余地があり
ある意味、発展途上と言えるでしょう。
Ps
調査した期間の消費電力と
全館空調の費用も出てましたので
参考にしてください。
Z空調(大宮市)
1週間の冷房消費電力73.5Kw/h 1984円(27円/kw)
全館空調 130万+α
MaHAtシステム(愛知県、豊川市)
44.1Kw/h 1190円(同上)
全館空調 200万
新住協の鎌田さんが発案した階間エアコン(新潟)
46.8Kw/h 1263円
全館空調 25万
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