社長ブログケヤキの木の下で
2015年2月25日
岩前教授に続き、今回は松尾設計
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝も氷点下の美濃地方
池にはうっすらと氷が張っています。
札幌がマイナス1.2度
函館がマイナス0.7度ですから
今朝は北海道並み?の寒さです(^_^)
本日は息子は札幌で大学入試
美濃地方と変わらない寒さに勘違いを起こすかもしれません。
さて、
昨日は名古屋で松尾設計室の松尾さんの講演
住宅に関わる工務店や設計事務所のなかでも
性能に興味のあるあるところなら
知らない人はいないと言っても過言ではありませんが、
そのようなことに興味のない工務店や設計事務所では全く知らないかもしれません(^_^)
一般の方が松尾さんの話を聴いたりする機会はあまりありませんから
講演を少しご紹介しますが、
今回の講演内容は普段松尾さんが新建ハウジングや
日経ホームビルダーで話されていることのまとめなので
ご興味のある方はそちらをお読みください。
高齢者が家で亡くなるのは10人に一人
これはどういうことかと言うと
住宅の温熱環境がよくない(暑い、寒い)ので
体の弱った高齢者が暮らすのは無理
早々に施設、あるいは入院となってそこでなくなる方が多いということ。
実際、無暖房の家ほど多くの高齢者が住み、
その子供たちは新たに家を建ててそこに住むので
若い人ほど相対的に性能の良い家に住んでいることになります。
(この場合の性能の良い家と言うのはあくまで無暖房の家と比較してという意味です)
ドイツの全館暖房より
日本のトップランナー基準の部分間歇暖房での生活の方が
暖房エネルギーがより多くかかる。
もう少しわかり易くお話すると、
ドイツでは建物本体の断熱性能を上げていきました。
それに伴い、サッシの性能、換気設備、気密性能も格段の進歩を遂げています。
その結果ドイツで家中を暖房する全館暖房をした時と
日本の次世代基準のさらに上のトップランナー基準で同じように全館暖房すると
日本の家はドイツの4倍の暖房エネルギーが必要になります。
さらに、
全館暖房せずに部分間歇暖房、
つまり今まで通り人がいる部屋だけそして人がいる時間だけ暖房するというやり方で
就寝するときは暖房しません。
それでもなお、ドイツの24時間全館暖房した家と比べて
1.7倍弱のエネルギーが必要です。
つまり、日本の家に適用されている基準自体が
お粗末であり、そんな低い基準を見ている場合ではありません
ということをお伝えしたいわけです。
このような実務者向けのお話で
一般にも雑誌に寄稿されてる内容でしたし
新たに出てきたLixilやYKKのサッシの比較の話も興味のあるものでしたが
プロとしての収穫は実は講演のあとの質問タイムにありました。
前回の岩前教授の時もそうですが
最前線でいる方の生の情報に触れる絶好の機会
お二人共率直にお答え頂きました
ここでは皆さんにお話しすることはできませんが
大いなる収穫があったことと
今後、会社としての幅が大きく広がる可能性を感じたことをお伝えします。
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