社長ブログケヤキの木の下で
2024年8月19日
美濃市の森林文化アカデミー
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
昨日は一日中、美濃市
つい先日40度を記録した町です。
昨日も暑い日でした。
午後に行った古い町並みの通りには、
余りの暑さで人影はありません。
建築仲間と美濃市の森林文化アカデミーへ行ってきました。
- 辻先生の案内でアカデミー内にある
全ての建物の解説付きという贅沢なもの。
アカデミーは広いんですね。
山の中にあって分散して建ってますから、
建物から建物への移動は高低差も半端ありません。
建物の中だけでなく、
外からの解説もありますから
参加者一同汗だくになりました。
森林文化アカデミーは県立の学校です。
建築仲間には、
とてもユニークな学校として知られています。
現在の学長は造園家の涌井雅之(史郎)さん
MOKスクールの三澤文子さんも
以前教壇に立たれてました。
辻先生も三澤さんの設計事務所を経て、
アカデミーに来られました。
温熱や構造などオープンな講座も
随時開催されていますので、
こちらに研修に来る実務者も数多くいます。
私も何度か来てるんですが講義が目的ですから、
建物のこととなると
今回の辻先生の解説を聞くまでは
何も知りませんでした。
入学者の半数は社会人。
建築的な経験のない方とか…
その分ユニークな発想があって
面白いと辻先生が仰ってました。
- この学校には木造建築病理学の講座があり、
木造の建物の経年変化や
時間とともに傷んでいくヵ所
その補修方法などを教えています。
日本の学校では
関東学院大学に似た講座がありますが、
工務店や大工さんが
経験と勘で補修してきた住まいの傷みを
学術的に教えています。
住宅医スクールでは同様の事を教えていますから、
実務者で体系的に
木造建築病理学を学ばれたい方にはお勧めです。
一年間講義を受けると
住宅医の検定会の受験資格が得られます。
住宅医の検定会は
このアカデミーの階段教室で行われますが、
一番前に審査の先生が陣取り
後方の席にはアカデミーの学生が座ります。
発表者は自分が行った改修事例を発表します。
審査員からのいろんな質問を受けて、
問題なければ晴れて住宅医となります。
三澤先生や辻先生をはじめ、
アカデミーの先生方が審査員ですから
それはそれで緊張します。
- 新築が減少していく中
リフォームやリノベーションの需要は
高まっていきますが、
その手法を体系的にマスターしているのが住宅医です。
木造住宅のどういった部分が
傷んでいくのか
それをどうやって防止するか
また、傷んでしまった箇所は
どうやって直すのか
大規模なリフォームやリノベーションをお考えの方は、
ぜひ住宅医にご相談ください。
住宅医協会のHPには
各地の住宅医が紹介されています。
長くなったので、続きは次の機会に。
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