社長ブログケヤキの木の下で
2018年7月9日
断熱や気密、実は当たり前ではありません。
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
久しぶりの快晴で気持ちのいい朝ですが
昨日は飛騨川が今まで見たこともないほどの濁流が流れていました。
高山方面に行く41号線も川辺町から通行止めと
豪雨の影響を受けていましたが
名古屋方面は朝から青空も垣間見えるほどで
岐阜と名古屋の違いに驚きました。
各地で亡くなられた方も多くご冥福をお祈りします。
昨日は花池の家で断熱、気密の見学会でした。
天気を心配していたのですが杞憂に終わり
何組かの方とお話をさせていただきました。
予約制でしたので人数も限られ
お電話を頂いてもお断りするケースが何組かありましたので
お早目の予約をお願い出来ればと思います。
ただ、1組1時間でしたが
これでも時間が足りないくらいで
次の時間帯に押せ押せになっていましたので
これ以上組数を増やすわけにもいかず
悩ましいところです。
断熱や気密、あるいは換気といった
完成後では隠れてしまう部分
見えなくなってしまうところが
どのようになっているか
なぜそのように施工してあるかなど
ご自分で家を建てると30年、40年あるいは50年と住むわけですから
せめて、今のところの正しい断熱施工、正しい気密施工とはどんなものか
知っておいても損はありません。
住宅というものは
ネットが普及している現在でも
建てる側と建ててもらう側の情報量の格差がとても大きいので、
何も知らなければ
これが標準です、これが普通です、これがうちのやり方です
と言われれば信じるしかありません。
いくら営業担当者が誠実で信頼できても
技術のこと、施工のことはわかりません。
断熱材の入れ方や気密シートの貼り方に疑問や不安があって
営業担当者に聞いてみても返ってくる返事は
技術の者に聞いてみます、ぐらいでしょう。
実際に施工するのは
大工さんであり、電気屋さんや設備業者であり
それを管理しているのが現場担当者です。
現場の担当者が知らなければ、
あるいは知識があやふやであればきちんとした工事はできません。
新築を検討するする方には
断熱や気密は当たり前とお考えかもしれませんが、
実際に施工する職人さん達にとって
それは今までには無かった余分な仕事になります。
いきおい
断熱材は壁の中に入っていればいい
気密シートは貼ってあればいい
と考えがちです。
設計者の中にはいまだに
日本の家には断熱材は不要(壁の中が湿気でかびる、夏を旨とすべし)
まして気密シートなど入れる必要はないという考えの人も多くいます。
もちろん職人の中にも同様の考えが根強く残っています。
これらの人はある意味、確信犯的に存在していて
本人は絶対にカビだらけになる、絶対腐ると思い込んでいますから
施工するときに、こんなことをするとこの家にとって良くない
でも、現場の担当者は入れろ、貼れと言うし
仕事だから仕方がないか。
そういう考えで断熱材を入れる、気密シートを貼るのと
絶対に寒いとは言わせない、絶対に壁の中に水蒸気を入れない
そういう気持ちで断熱材や気密シートを貼るのでは
当然違いが出てきます。
住宅は人が現場で作るもので
機械が作るものではありませんし
工場で生産されるものでもありません。
最後は「人の手」によるものですから
気持ちが大切です。
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