社長ブログケヤキの木の下で
2022年7月22日
不確実な時代
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
週明けからは本当の梅雨明けのようですね。
ビールが美味しくいただけそうで、今から楽しみでもあります。
昨日の日経新聞に「冬の電力確保へ総力戦」とありました。
休止中の火力発電所6基分の電力確保を目指すとあります。
先般の政府の節電要請は記憶に新しい所ですが、
今年の冬は夏より電力不足が深刻と予想されるとあります。
同じ紙面で欧州では節電ならぬ、
「節ガス」へ緊急計画とあります。
ウクライナの戦争の先は見えませんし、たとえ紛争自体が終わっても
世界のエネルギー問題は戦争前には戻らず、
早急に解決の目途がつくとは思えません。
そんな中で四国電力や北海道電力では、
相次いで燃料調整費の上限の撤廃を発表しています。
昨日の四国電力の発表では今年の11月から上限の撤廃の予定で、
家庭向け低圧自由プランで
15%~20%
約3000円/月の値上がりになるとあります。
中部電力管内も時を経ずして同様の可能性があるわけで、
これから家を建てようと考えている方が真っ先にすべき防衛策は、
エネルギー消費の少ない家にすることですが
それには順番があります。
最初に
断熱性をできるだけ上げておくこと。
エネルギーを使わなくても、暖かさが確保できる住まいにすること。
先ずこれが最優先となります。
Ua値で言えば0.3前後までは断熱性の向上に特化すべきです。
これは、現在のところ投じた金額と
その金額で得られるUa値の最適数値と考えられます。
つまり、Ua値を上げるために必要な金額が
0.3前後までは比例的に伸びていきますが、
そこを過ぎると格段に伸びが悪くなります。
これは現在の断熱技術の技術的な限界で、
更なる伸びは将来の技術革新を待つ必要があります。
例えば、
厚さ5ミリのシートで
クロスに張れば
厚さ10cmのグラスウールと同じ断熱性のある
断熱材が発明され
安価に供給できるとかいうケースです。
上記の数値的、性能的、金額的な根拠は、
高性能な住まいを建てている工務店であれば把握していますから、
予算規模に合わせてのシュミレーションもできるはずです。
上記が出来て初めて、太陽光パネル。
次に、蓄電池でしょうか。
不確実な時代に突入した今、どんな性能の家を建てるかは
住まい手のみならず、お子さん、お孫さんの世代や地域社会にも
大きな影響を及ぼすことになります。
パネルを含め設備機器はいつの日か交換、修理で
メンテナンスが必要ですが、断熱材は一度設置すれば
交換の必要はありません。
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