社長ブログケヤキの木の下で
2022年10月12日
こりゃアカン
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝は13度の美濃地方。
水洗いをした手が悴んで、パソコンのキーを打ち間違える朝です。
昨夜は地域の活性化の会合がありました。
毎月開催されますが、今回は町の住民課長をお招きしました。
議題になったのはマイナンバーカード
8月末で申請率は
国で52.5%
岐阜県で50.3%
私の住んでる川辺町で53.4%
9月末までの申請でマイナポイント付与されるということでしたが、
12月末まで延長されました。
実際、出席者20名でカードを持ってる人は半数ですから
このような会に出る人にも、それほど浸透していません。
そこで感じたのは、変化を嫌う日本社会です。
社会全体に従来の手法を踏襲していればよしとする風潮があって、
ルールや規則、あるいは法律などを変えようとすると
マスコミをはじめ、反対意見がわんさと出てなかなか変えられない社会。
それが、失われた30年の根本的な原因なのではないでしょうか。
かつて司馬遼太郎さんが、
日本は明治維新後、日露戦争までは政治は極めて現実的なものであり、
社会は様々な変化を受け入れ成長したが、
日露戦争後はどこかがおかしくなっていったと言いました。
戦後40年の80年代後半までの日本も
様々な変化を受け入れ、経済は飛躍的な成長を遂げましたが、
世界の株価の時価総額上位10社のうち
7社が日本の企業になったバブルを境に、
どこかがおかしくなりました。
これでいいと思ってしまえば進歩や変化はありませんが、
周りの環境や社会はどんどん変化していきます。
気づいた時には自分だけ取り残されていることになります。
ルールや規則も時代の変化に合わせて変える必要があります。
いったん成功してしまうともう大丈夫と言う成功体験が、
その後の変化を困難なものにしてしまいます。
まさに、日本社会が内蔵する悪癖とでも言うものでしょう。
100点満点のものができるまでは従来通りで行くのではなく、
70点か80点で残りの20.30点は問題があるかもしれないけど
それは途中で、
柔軟に対応しながら変えていくというように意識を変えていかなければ、
社会は変化は遅々として進みません。
建築物省エネ法が10月に改正されましたが、
そこに至るまで一体どれだけの時間がかかったか…
20年前は無理でも、震災直後の10年前に変わっていたなら、
住宅の在り方は今とは相当異なったものになっていたはずです。
社会が変化を柔軟に受け入れられるかどうかは、
実は身近な生活に直結しています。
この十年間に建てられた新築住宅の多くが、
2025年に省エネ基準が義務化されると既存不適格住宅になります。
国の基準やルールの先を見る目を自分自身で養った人は
変化に対応できたと言えますが、
そうでなければババを引くことになります。
日本の社会は変化が遅いと分かってれば、
自分自身で変わっていく以外ありません。
因みに、
30数年前の私の初任給は196.000円
当時勤めていた会社の新卒採用を検索してみると
2023年の大卒の初任給は205.000円
こりゃアカン・・・
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