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社長ブログケヤキの木の下で

2019年9月9日

エアコンを選定する責任は実務者側にある

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おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝は26.4度で湿度は76%
熱帯夜の美濃地方ですが
予想気温は37度と危険水準
今週一杯30度越えの予報が出ていますから
まだしばらくビールが美味しく飲めそうです。
先般、大手HMの竣工直後の家を見る機会がありました。
無国籍でホテルライクな外観や内観デザインは
大手のHMでは一般的
個性を出し過ぎれば顧客を限定してしまうことになります。
それは作り手側の都合なのですが
それが時代の流れだ、普通だと勘違いすると
後年、後悔することになるかもしれません。
写真は何の変哲もないエアコンの写真
少しだけ形にデザインが意識されています。
18畳ほどの広さの2階LDKに設置してありますが
気になってどれくらいの定格能力のあるエアコンか見てみました。

冷房 定格消費電力 2.700kw
暖房 同上     2.380kw
三菱電機の霧ケ峰
HMが設置したのか
住まい手が家電屋さんに頼んだのか分かりませんが
新築の18畳のLDKにこのエアコンはオーバースペック
確かに三菱のこのエアコンの仕様書には
冷房の目安22畳まで
暖房の目安21畳までとあります。
家電屋さんやHMの担当者も部屋の広さを聞いて
これでしょ
となったわけですが
家電屋さんの担当者やHMの実務者の多くは
メーカーの仕様書にある畳数の目安を鵜呑みにして
これでいいでしょうと言うばかりです。
このことは何年も前から言われていたことですが
まだまだ、過大なエアコンが日本中で設置されていることになります。
その部屋にあったエアコンの選び方は
こちらの日経新聞の松尾さんの記事​を参考にしてください。
上の計算式は暖房能力を基準にしていますが
現在のエアコンは冷暖房両方使えますから
暖房能力が決まれば必然的に冷房も決まることになります。
さて、上の霧ケ峰
冷房定格消費電力が2.7kwですが
これをひと月連続で24時間運転させると電気代がいくらになるか?
2.7x29円x24時間x30日=56.376円
小さなお子さんがいれば
あるいは夏休みのお子さんがいれば
エアコンを運転する時間はかなりなものになります。
熱中症の危険があるから躊躇せずエアコンをと言われても
ひと月運転していたらこの金額では
やはり躊躇してしまいます。
松尾さんの計算式で計算すると
この家の想定される断熱、気密と言った性能であれば
このLDKには6畳用のエアコンで十分です。
ps
もちろん、上のエアコンは全室冷暖房用ではありません
まだこんなにエアコンが部屋の片隅に置いてありました。
室内機1台、室外機4台

エアコンは現代の住まいでは必需品です。
だからこそ、適切なエアコンを設置する必要があります。
単にエアコンの仕様書にある畳数目安ではなく
その家の性能を計算しそれを元にエアコンを選ぶ責任は実務者側にあります。
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